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2014年の10枚

テクノ2014-12-30 20:38

2014

今年の10枚を選んでみました。EP、アルバムの区別なくと思ったんだけど、だいたいはアルバムです。テクノとドラムンベースごちゃまぜ。タイトルはBeatportへのリンク、YouTubeはその作品のなかからのチョイスですが消えてたらすみません(オフィシャルがあればオフィシャルの動画を)。ではどうぞ。

Adam Beyer /Selected Drumcode Works 96-00 [Drumcode]

1月に、待望のDrumcodeの旧作品選集がリマスターで出ましたね。ベイヤーのトラックでよく使うものはおおかたカバーしていて、2番とか9番とか、15、16番のA1とか、ほんとありがとうございますという感じ。20番は全曲入れてくれてもよかったのにね。カタログナンバーが「DCBACK1」となっているので、続きがあることを期待しつつ。マスターピース。

Edit Select /Phlox [Prologue]

長い綺麗なシンセパッドと、ミニマルで重く圧力のある低音部が絡み合う、Edit Selectなりのテクノ美学を追求した作品で、アルバムとしてもまとまりがあります。フロア以外では、冬とか今の時期に外を歩きながら聴くと沁みる。Dino Sabatiniとの共作トラックが白眉。何度か使いました。

SHXCXCHCXSH /Linear S Decoded [Avian]

昨年ベストに選んだ"STRGTHS"に続くAvianからのアルバム。まずタイトルがちゃんと読めるのが驚きだったけど、サウンド的にも暴力さは多少影を潜めたというか、より詩的なイメージに。さまざまなスタイルのテクノが混在しつつも、どれも既存の価値観に縛られない独創的な音作りで、期待通りでした。そろそろ来日を期待したいスウェーデンの覆面デュオ。

Cassegrain /Centres of Distraction [Prologue]

デビューアルバム。以前の印象からすると、もっと深くダビーな感じな作品かなと思っていたら、手堅い音作りでかつアグレッシブな実用4つ打ちテクノだったので買い。全曲高いレベルで甲乙つけがたいのだけど、三連符の覚醒系シンセリフがドリルのようにうねり続ける"Scythian"を初めて聴いたときは、雷に打たれたようになった。昨年東京でのライブを聞き逃したのが悔やまれる。次回作が楽しみです。

Developer /In Pure Form [Modularz]

個人的今年ベスト。リリースコメントに一言書かれた"Techno in the purest form"は伊達じゃなく、連番だけが振られた完全4つ打ちDJツール25曲(!)をひとつの作品に収録するという徹底ぶり。あるメディアでのインタビュー(Developer [Interview] - Trebuchet Magazine)によると、昨今のコンセプト・ベースな「アルバム」という概念に対して、DJが本当に全曲使えるトラックだけを収録した作品を作りたかったそうで、いまやこれ自体が極めてコンセプチュアルな試みのようにも思える。
私がBody Informレーベルでやりたいことの大半がこの作品を通して実践されていて(なんだかタイトルも似ているし)、非常に共感しました。しかも、これだけ曲数がありつつも実際に捨て曲がなく、高い水準でクオリティコントロールがなされていることが分かる。Origamiでの来日プレイも素晴らしかった。やはり自分はこういうストイックな求道者に憧れるんだな。

Slick Shoota /Keep Bussin' [Apothecary Compositions]

5月に記事にしたように(Slick Shoota | EPX studio blog)、今年初めて知ってハマったアーティスト。カッチリした音作りによる異端的フットワーク解釈というか、とにかく私の狭量なジューク観を打ち壊して、目を開かせてくれました。ここから逆説的に、本場のジューク作品も進んで聴くようになったし。まだまだいろんな音があるもんだなあ。

Ena /Binaural [Samurai Horo]

Samurai HoroはインダストリアルテクノのAnDによるドラムンベースを出したときも驚いたけど、基本的にヴァイナルオンリーのレーベルと思っていたので、こういうEnaさんの超レフトフィールドな作品集がデジタルでも出るとは意外だった(ヴァイナルと収録曲全然違うけれど)。せっかくならmp3ではなく、なにがなんでも可逆圧縮音源フォーマットで欲しいと思ったのもこれが初めて。
全作通してまったく新鮮な音体験でした。つまりただ音像が高解像度でダブっぽい空間処理がされているというのではなくて、音としては聴こえないけれど、あいだに何か細かい刻みのシーケンスが「走って」いて、それによって170bpmオーバーのダンスミュージックとして体感できる。ドラムンベースに関しては、今こういうトラックをセットのなかで上手く使えるDJに興味があります。今年は機会がなかったので、来年はEnaさん本人のDJを聴きに行きたい。

Nu:Tone /Future History [Hospital]

オールドスクールなジャングル/ドラムンベース回帰を声高に打ち出したNu:Toneの新作アルバム。Hospitalは今風のイケイケで売れ線のもやりつつ、こういうクラシックな音にもきちんと敬意を払ってくれるところがさすがだと思います。ここ2ヶ月くらい移動中にしょっちゅう聴いてる。上げすぎず下げすぎずというか、ドラムン聴きたい気分のときにバチッとツボに入ってきて気持ちいいんだ。

Clarity /Infinite [Samurai]

待望のファースト。ひたすら硬派でミニマルなドラムンベースを展開していて、期待に違わぬ出来でした。これでハタチそこそこなんでしょう?天才だね。この界隈ではDub Phizixと並んでお気に入りのアーティストです。Enaさんとの共作トラックも収録。

R-9 /Nightsenses [Body Inform]

今年作った自分のアルバムも入れました。なんだかんだありつつも、現時点での最高の自信作なのでぜひ聴いてください。Bandcampではお好きなフォーマットでダウンロード購入できます。2014年の個人的トピックとしては、Roland社で発売前のTR-8を試奏するというあり得ない機会をいただき、結果としてこういった形でアウトプットを残すことができてよかった。Developerや他の先達に倣って、来年もまた自分が作るべき音を淡々と積み重ねていこうと思います。

cdphoto

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