blog

フリーランスのWeb制作 : デザイン、HTML/CSSコーディング、CMS
EPXスタジオ www.epxstudio.com

最近観た映画から(2014年7月~9月)

日記2014-09-05 15:53

友人に薦められた作品とか、タイムラインで見かけた面白そうな作品をメモってはちょいちょい借りて観ています。この前の『Godzilla』とか『シュガー・ラッシュ』とかみたいに、単体記事として感想を残していない作品について、メモ的に書き残しておきます。すべて今年の7月以降にレンタルで観たもので、だいたい上から観た順です。

『グッドモーニング、ベトナム』

ベトナムに長く居た元同僚の薦めで。ほぼ戦闘シーンのない反戦映画。殊更にメッセージが重いわけでもなく、終始明るいトーンで好きなタイプの作品でした。ベトナム人にとっての米兵を、好意的に描きすぎなんじゃないかという面もあるけれど。ヒロインの女の子がものすごくかわいい。これを観たあとに、ロビン・ウィリアムズの訃報を聞いてしんみりした。

『バタフライ・エフェクト』

巧みな構成で引き込まれた。いわゆる並行世界/タイムリープもののサスペンスで、主人公がどんどん選択肢を潰されて追い込まれていくなか、最後の最後に、これしかないという選択を取るまでの流れが見事。DVD特典に別パターンのエンディングが2種類収録されていて、それを踏まえてもやはりこの終わりかたがベストだよねという。自分自身の過去の選択を振り返ってみるとか、そういう楽しみもできる。おもしろかった。

『エリジウム』

去年映画館で予告を見て、おもしろそうだなと思っていた作品。ニール・ブロムカンプ作品で、『第9地区』よりも先にこちらを観ました。土臭いディストピアと先鋭的なメカデザインを同時に取り入れていて、かつ、芯の通ったテーマを描くストーリーテリングにハマりました。後半の戦闘シーンは思いっきりニンジャスレイヤー的(スリケン出てくるし)。
絶望的な状況のなか、悲壮な覚悟でひとり戦う主人公、観ていて「さすがにもう打つ手はないんじゃないか」という局面からの、ああ、そういう終わりかたなのね、でもそれはそれでテーマが明確で納得みたいな。もっとこの監督の作品を観たい。

『BBC 世界沈没』

『Godzilla』を監督したギャレス・エドワーズによる短編。映画というよりは架空のドキュメンタリーで、地球がいかにして終わるかというのを、巨大津波、ウィルスの蔓延、巨大隕石、加速器実験によるブラックホール発生という4つの異なるシチュエーションでVFXを駆使して描く。メタ的な演出が上手くて、1つのパターンが「こういう番組でしたとさ」とテレビ画面が引いていくと、また次のパターンが始まる。その世界線では主人公の行動パターンもちょっとずつ変わっていく、みたいな感じで、終わりかたもいい。
『モンスターズ/地球外生命体』も『Godzilla』も、周辺の細かい事象を描きながらドキュメンタリータッチで組み立てていく、という手法的な意味では、この作品と同じでした。

『第9地区』

『エリジウム』が面白かったのでこれも。冒頭のイントロダクションから、特異なSF設定が抜群に面白くて、『パシフィック・リム』ばりにのめり込む。これだけ広げた風呂敷を上手に畳むというのはものすごく難しいと思うんだけど、これが実に鮮やかでした。『エリジウム』もそうで、つまり悲劇のなかにも希望があって、自己犠牲に対しては必ず報いがあるということを、ヒーロー的な押しつけではなく、さらりと暗示で見せているのが。しばらく頭がついているエビ食べられなくなりました。

『世界侵略:ロサンゼルス決戦』

エイリアン版『ブラックホーク・ダウン』。2時間ずっと、FPS超上手い人のゲームを肩越しに観ている感じで、臨場感がすごい。ミリタリー興味がある人はおもしろいんだろうけど、超絶緻密なウォー・シミュレーション以上でも以下でもなくて、私はこういうのは趣味じゃないのでもういいかな。アトラクション的には十分楽しめて、例えば映画館でこれ観て損をしたという気分にはならないと思います。映画というか映像作品として別のジャンルのなにか。

『ギャラクシー・クエスト』

忍殺クラスタの方のレビューを読んで。これは最高に面白いB級エンターテイメント作品でした。かつて一世を風靡したSFテレビドラマの役者たちが、いまや落ちぶれてドサ回りの日々。とあるSFオタクが集まるコンベンションで、彼らに近づく宇宙人のコスプレイヤーが実は本物の宇宙人で…というところから始まるコメディ。
元ネタの『スター・トレック』をまったく知らない私でも分かるくらいのベタなSFネタが随所に散りばめられていて、始終ニヤニヤしてしまった。チープな世界観がまた絶妙にいい味を出している。とにかくサービス精神がすごくて、ラスト至るまでこれでもかとネタを突っ込んでくるところに、娯楽作品にあるべき過剰な「おもてなし」の神髄を見ました。
同時に、作品とファンの間の最も理想的な関係を描いていて、なにかの作品作りに取り組んでいたり、なにかの作品にファンとしてハマったことのある人はきっと幸せになれる。私はこの映画大好きです。

この記事の関連タグ:

このエントリーをはてなブックマークに追加