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『機動戦士ガンダム』を観た

日記2014-05-31 01:25

いわゆる「ファーストガンダム」。まったくの初見で、DVD全11巻からなるTVシリーズ43話を2ヶ月かかって通して観たので、ちょっとだけ感想を書いておこうと思います。結論から言って、当初思っていた以上にハマってしまい、最後までダレずに楽しめました。これはいいものだ!

そもそもの発端は、今年の初め(まさに元日)に友人のtakaukeくんに『UC』を薦められて、レンタルでUCを1話から観始めまして。で話には聞いていたんだけど、序盤からファーストガンダムを観ていることを前提とした(と思われる)固有名詞がバンバン出てきて、キャラクターの置かれた状況がまったくのチンプンカンプンで。でもまあ、それでも単体で楽しめるという話だったので、とりあえずその時点でリリースされていた6話まで観てみて、分からないなりに面白かったのです。何にせよロボットが大暴れしているのには映像作品として熱くなれるし、ストーリーも大筋では理解できるし。

ただ、ファーストガンダムを観ていればもっと楽しめるんだろうなぁ、というのがありありと分かって、悔しくなってしまったというか…それなら、UC7が公開されるまでに基礎知識としての『ガンダム』を全部観てみようと思いました。調べたら、契約しているツタヤディスカスで借りられるようで、DVD1枚に4話入っているみたいなので、まずはさわりだけでもと。

正直言うと、最後まで通して観る自信は全然なかったんです。自分が生まれたころ(79~80年)のアニメなんて、古臭くてまったく受け付けないかもしれないし、はたまた、アニメ史的なものに興味があるわけでもなかったし。

実は私は、子供のころにガンダムを通って来なかったわけではなくて、むしろ不完全なかたちで通ってきてしまった。言っても少年誌は『ボンボン』派で、どちらかというと公式二次創作とも言える「SDガンダム」文化にどっぷりでした。カードダス超集めていたし。
で、ちょうど中学生のころにテレビシリーズで『Vガンダム』が始まって、はじめは追いかけていたはずなんだけど、たぶん途中のどこかで投げ出していて。周りの友達でハマっている子がいなかった、というのも大きいかもしれない。今考えるともったいなかったね。

なので、ファーストガンダムの本筋のストーリーに関しては全くと言っていいほど予備知識がなくて、その意味では新鮮に感じました。ところどころの台詞やシチュエーションが、後の作品のなかで散々パロディとして扱われているので、脈絡のない記号としての「殴ったね」とか「坊やだからさ」というのが、バラバラに記憶されているくらいで。つまるところ、最後の最後まで、お話のネタバレなしで楽しむことができました。
各話の次回予告で、ナレーターの故・永井一郎さんの「君は生き延びることができるか」というセリフが定型句になっている通り、物語のなかで誰が死んで、また誰が生き残るかというのが重要なファクターなので、その点は無知が幸いしました。

さて、実際に観てみて驚いたのが、思っていたよりもずっと小難しいお話であること。筋書きが難解というよりは、設定が入り組んでいて、かつ全部は説明しない感じで、これ当時の子供が観て理解できたのかなあというのが最初の印象でした。でも、このあたりの演出のさじ加減が絶妙で、比較対象に出して悪いけれど、『UC』で感じた"通ぶった"イヤらしさが全然ないというか。当然知ってるよね?という感じじゃなくて、何ごとかが進行しているのを匂わせるにとどめていて、上手いなと思いました。

あと、それに関連するところでいうと、モビルスーツの名称とか全然覚えなくていいのが意外でした。それ自体は重要なことではなくて、あくまで少年少女の人間ドラマにウェイトを置いているということが、序盤の段階でよく分かった。それで、ああこれなら最後まで楽しめそうだなと。

絵とかはまあ(よく揶揄されるように)ところどころで作画もへろへろで、声優さんの演技も芝居がかって古臭いし、音楽が入るタイミングも気が抜けてしまうところもあって…そのあたりは最近のアニメ作品とは比べるべくもなく。やはりアニメも、表現手法として立派に進化しているんだなあと実感する程度には、時代性を感じてしまう部分もありました。

しかし、そんなこと以上に脚本・セリフ回しが大変に面白くてですね。どのキャラクターもすごく魅力的で、この先どうなるんだろうと思わせる力というか、普遍的な物語のパワーに感心しました。同時に、あれだけの「名言」の数々が人口に膾炙するに至った本作の魅力というのも、なんとなく理解できました。
舞台として未来の世界の話を描いているからこそ、お話自体の完成度さえ高ければ、作品の総合的な時代性を飛び越えて、作品に没入できるんだなあ、という。

中盤以降、特に主要な登場人物の死を経験するなかで、主人公たちが人間的に成長していくくだりからは、またどんどんと話に引き込まれてしまいました。でいてジオン軍が劣勢のなか投入してくる新型モビルスーツ、モビルアーマーのデザインがことごとく奇抜で、一見ダサいんだけどすごい魅力があって。いやービグ・ザムとかカッコいいよね。

お話の終盤も終盤、38話とかで初めて「ニュータイプ」という概念が登場したりして、これ、広げた風呂敷を畳めるのかなあと思っていたら、43話できっちりキレイに終わったのも良かった。なるほどそうか。これは名作と言われるわけだ。

なんというかですね、近年観たアニメ作品のように、ものすごく心が震えて感動したとかではなくて、単純に、ああ面白かった!と思いました。共通言語とか、教養としてとかいう知識としての意味だけではなく、観ておいてよかったなと。
この次に何を観るかですが、とりあえずは公開終わる前にUC7話観に行かなくちゃね。

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