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パシフィック・リム

日記2013-08-20 23:56

映画『パシフィック・リム』を観た。ひとりで映画館に行くとか何年ぶり…いや、よく考えたら初めてかもしれない。うわ、映画という娯楽にまったく関心がないのは自覚していたけど、33年目で初めてか。初めてがこれか。

なんだか、自分の周りで異様に話題になっていて、予告編とか事前情報をほとんど自主的に入れない状態で行ったのですが、いやあ、良かったです。びっくりしました。

ここから先は、勢いでネタバレを書いてしまうかもしれないので念のため。

大ヒット上映中! 3D/2D同時上映|映画『パシフィック・リム』公式サイト
http://wwws.warnerbros.co.jp/pacificrim/

怪獣出る、巨大ロボ乗る、殴って殺す、以上!という映画でした。

何というか、中身が全然ないの。でも!いいと思うんですこれで。圧倒的に正解なのは、とにかく怪獣と巨大ロボがかっこいいから。最初の「これまでのあらすじ」から、最後のやたら凝ったエンドロールの最後の最後まで、徹底的にオトコノコの憧れる世界を真剣に描いている。だって、大の大人がプラズマキャノンにロケットパンチですよ。

はじめは、メインビジュアルになっているメトロイド風のロボットのデザインが、いまいちかっこいいとは思えなかったのだけど、そんなことはどうでもよくなる。なんというか、動きが。外国にありがちなCG風のテカテカしたのがギュンギュン動くのじゃなくて、傷と埃にまみれた鋼鉄の巨体が、関節のエンジンをフル稼働させてゆっくり動く。重機のイメージをそのまま拡張したような感じ。

そして、舞台の大半は雨の降りしきるネオンだらけの香港。これ、『ブレードランナー』のサイバーパンク世界をそのまま引用しているんですよね、たぶん。変な日本語の看板もいっぱい出てくるし。そうだ、後で書こうと思ってたことを先に書いてしまうと、私がたまたま、今年の前半にハマった『ブレードランナー』と『ニンジャスレイヤー』と『グレンラガン』が全部この作品で繋がったんです。そこにまず興奮しました。

ストーリーは、本当にテンプレの組み合わせなので、あってないようなもの。むしろこれを含めた様式美というか、悲しいシーンもあるけどたぶんこれで泣く人はいないだろうし、終末が迫っているのになんだか誰にも危機感がない。なんだ怪獣タイマーって。

でも!本当にそれで良くて、まったく不満はないのです。むしろそんな複雑な人間ドラマがあったら困る。かっこいい巨大ロボットがかっこいい怪獣と戦うのがかっこいいのであって、それだけ見ていたい。そして、それだけを見せてくれる映画でした。

3D吹き替え版で観たのですが、私はこれ2Dでもどっちでもいいと思います。そもそも映画館の大画面では情報量が多すぎて、どこを追わずとものめり込んでしまう。ドリフトするとき、ギューンと奥に引っ込むのが面白いので、そこは3Dかな。
それより、吹き替えが良かった。声優に明るくない私でも分かる大御所が、ノリノリで演技していて、まったく違和感ない。千葉繁さんがおいしいとこ持って行きますね。

デザインの違う巨大ロボが5機(1機は回想シーン)、かなり細かいところまで練られているようで、ほんとによくこれだけの予算をかけて作り込んだなと。それでいて、怪獣をボコボコにするだけですからね。

私は面白かったです。でもこれが引っかかるのは、オトコノコの心を持ったまま大人になってしまったタイプの一部の人(男女問わず)と、本当の男の子だけなんじゃないかなあ。

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