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『キルラキル』1クールめまでの感想とか

日記2014-01-08 21:01

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昨年『グレンラガン』を初めて観て、原画集を買ったり、劇場版のオールナイト再上映会@バルト9に参加する程度にはがっつりハマった自分としては、10月から始まった同スタッフによるオリジナルアニメ作品『キルラキル』は、放送前から楽しみにしていました。とりあえず現時点で、全体の半分にあたる1クール分12話を放送し終わっていて、ちょうど今日BD/DVDの1巻が発売されたというタイミング。いったん、感想などを覚え書きしておきたいなと。

TVアニメ『キルラキル KILL la KILL』オフィシャルサイト
http://www.kill-la-kill.jp/

いやー大好きです、これ。アニメのDVDとか買ったことなかったけど、1巻は予約して買ったし、たぶんこのあとも買っていきます。というか本放送を観ているぶんには私はタダで楽しませてもらっているわけで、そうじゃなくて、これを作ったトリガーさんにお金を落としていきたい。毎週、無料で最新話が更新されるニコニコのキルラキルチャンネルだけで、各話4、5回は繰り返し観ている。だけどニコニコに払うんじゃなくて、純粋にパッケージされた作品に対価を払いたい感じで。

最初、すしおさんのキャラ設定画だけを見た時点では、正直どうなんだろうと思っていました。いや、すしおさんの絵は超好きなんだけど、デザインがなんかこう、謎の露出とか。でも動いている絵を見て、そして3話までを観て、これくらいメーター振り切っているのが正しいというか、こうでなきゃいけないんだと思いました。
つまり、「カッコイイ」「かわいい」「笑える」の三要素が突出した、ものすごくいびつな作品なのであって、リアリティだったり自然さだったり、そういうのは初めから求めていない。アニメーションという形態でしか表現できないことを、描きたい人が、観たい人向けに作っているだけで。このことを、Twitterでnthさんが「パシフィック・リム感」と端的に表現していて、すごく納得しました。

ちなみに『グレン』のあと、『パンティ&ストッキングwithガーターベルト』の全話、それに今石さんの初監督作品である映画『DEAD LEAVES』も観た。このパシフィック・リム感はもう、今石作品に共通するテイストであって、その意味では『キルラキル』は全力でその路線なんですね。
それを決定づけるのが絵の力で、どのカットをとっても手抜かりがないというか、すしおさんをはじめとする原画チームの圧倒的な画力による絵の説得力がすごい。そういえば、この前の10月のコミティアでもいろんな作家さんとその話になって、とにかく絵がすごいと。マンガとアニメではまったく違う表現であるとはいえ、これはオリジナルで描いている人にとっては、ショック大きかったと思います。こんなマンガ的なお話で、この絵がこんなに動いちゃうんだっていう。

3話まですごいテンションでぐいぐい持って行って、4話で逆方向に振り切ったのも良かった。このアスレチックみたいなギャグ回すごく好きで、最後のオチの、心底あきれ返ったような流子の返事が最高。で5話でその先の広がりを仄めかしつつ、6話の猿投山の話でこういうパターンもあるのかというのを出してきて、7話の満艦飾家の回。8話からの四天王戦も冗長に続くのかと思いきや、やっぱり仕掛けがあって、で一気に12話まで。

でもなんというか、お話的には『グレン』のテッペリン攻略戦~ロージェノム戦みたいな感じにはならなかったですね。かなり多くの伏線を、そのまま次のクールに持ち越すような形になってしまって、すっきりしない感じはありました。オンエア開始時点で、脚本はもう最後まで上がっているという話だったので、何らかの形で決着がつく構成になっているのはほぼ間違いないとは思いますが、今の時点ではこのあとどう転ぶのか、まったく予想がつかず。もしかすると、結局尻すぼみになっちゃったね、みたいなのもなくはないので、そこは制作陣を信じるしか。

ところで、今日Amazonから届いたDVD(初回盤)はボリュームがすごいです。なにしろ原画集・OP/ED絵コンテが熱い。これが毎回付くなら、絵が好きでこの作品を見ているファンは買わない理由がない。あとサントラアレンジ盤とかオーディオコメンタリーとか。きっとこのご時世だし、BDなりDVDというソフトで回収するのは大変なんだろうなと思いつつ、最後までは応援していきたい。本放送が終わる3月に、また何かしら感想を書くと思います。

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