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CDの作りかた(実践編)

日記2012-10-16 14:01

月末の「M3」にサークル参加します。ご存じ、音楽・マルチメディア系に特化した即売会としては国内最大のイベントで、現在は平和島の東京流通センター(TRC)で年2回開催されています。「Presence」プロジェクトのころに何度かサークル参加で手伝いをしたり、前回の5月も遊びに行ったりしているのですが、単独での参加は初。しかもプレス(CD-Rコピーじゃなくて、工場に発注して量産すること)でCDを作るのも初めてということで、何かと分からないことだらけでした。何点か、覚え書きをしておこうと思います。

マスターCDを作るまで

制作・レコーディングのあたりは割愛します。普段の手順でマスター音源を作るのですが、そのへんはおいおい機会があれば。今回は単一曲ではなくアルバムということで、トラックの並びを決めたりとか、普段考えないことを考えたりはしました。

ところで、まずプレス業者を選定するにあたって、初めてなこともあり無難なところがいいと考え、業界大手で定評のあるテックトランスさんにほぼ決めていました。入稿手順を読んでみると、とにかく極力良い状態のマスターCD-Rを用意する必要があるみたい。
資料には、太陽誘電の「CD-R for master」推奨と書かれており、これがAmazonでもそこそこの値段するので迷いました。ただ辿っていくと、同じ太陽誘電ブランドでこれより手頃な「金レーベル」ってのもあって、Twitterでの心強い助言もあり、今回はこれにしました。

ライティングは手持ちの「WinCDR」で。ただこれも相当前の製品(8.0)なので、良かったのかどうかわかりません。普段、DJ用のCD-Rを焼くときは、WindowsデフォルトのWMPを使っています。設定しだいで低速でも書き込めるので、これも試してみたのですが、うちのCDコンポでは全曲再生してディスクが止まる前に一瞬、謎のプチノイズが。結局マスターはWinCDRで焼きました。

プレス発注

プレスには「パッケージ」と「バルク」があって、前者は普通にジャケとCDを包装した状態での納品、後者はCDに盤面印刷を施したディスクのみの状態での納品を指します。今回は、いわゆる「紙ジャケ」にしたかったので、CDはバルクで発注し、ジャケ印刷は別の業者に依頼して、組み立ては自分で行うことにしました。完パケの紙ジャケCDとして納品してくれるプレス業者ももちろんあるのですが、かなり割高のため。

テックトランスさんの海外バルクCDプレスは、納期が約10営業日とのことなので、M3から逆算して3週間前くらいをおおよその締切日に設定しました。仮に納品が遅れても、組み立て・準備に数日間の猶予はある計算。また、初回で要領がよく分からないので、入稿は郵送ではなく、直接店頭に持ち込んでその場でデータチェックをしてもらうことにしました。

準備したのはマスターCD-Rと、盤面のデザインデータが入ったCD-R、デザインの出力イメージ、それにテックトランス指定の発注シート(2枚綴り)。特に事前にアポを取らず、平日の昼過ぎに秋葉原のオフィスに伺ったのですが、混んでいる様子もなく、30分ほどですんなり終了。これがM3やコミケ合わせの締切ギリギリになると、行列ができるという話も...。心配だったデータに関しても、不備などはなかったようです。

ジャケット発注

さて、困ったのがジャケ印刷。実は紙ジャケ制作に関して、普通の印刷会社をリサーチしてみると、当初思っていたよりもけっこう費用がかかるんですね。バルクCDだと、ジャケのほうが高くついてしまうくらい。
なので、苦肉の策として、無地の紙製のスリーブだけAmazonとかでまとめ買いして、それに印刷したステッカーをぺたぺた貼っていこうかとも考えていました。ただ、それだと当初の完成イメージとちょっと違うかも。

そんな折、なんとCD紙ジャケット専門の印刷会社が北海道にあることを知りました。

CD紙ジャケット印刷専門店のZaZaZaWORKS(ザザザワークス)
http://www.ye-ll.co.jp/zazazaworks/

初めて利用しましたが、ここ良かったです。紙ジャケの型や用紙も選べて、しかも料金もかなり安い。もちろん両面フルカラーだし、余所には意外とない、紙ジャケジャストのサイズの帯とか外袋もオプションで用意されていました。
納期は5営業日ということで、土日を踏まえるとほぼ一週間。既に納品済みで手元にあるわけですが、だいたいイメージ通りの仕上がりでした。これ、下手にキンコーズとかで自前でコピーしてジャケット組み立てるよりも、遥かに楽に安く作れますね。もっと早く知っていればよかった。

というわけで、ジャケの準備は揃い、今はCD本体の納品を来週に控えているといった状況です。
作品そのものについては、こちらのブログでも改めてお知らせしますが、先行情報は下記のサイトで!

R-9 / Machine Body EP [EPXBICD1] - Body Inform
http://bi.epxstudio.com/
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