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フリーランスのWeb制作 : デザイン、HTML/CSSコーディング、CMS
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8月の定例Movable Typeセミナーに参加

Web2011-08-11 13:57

9日、Six Apart社とプラグイン開発会社さんが主催するセミナーに参加してきました。場所は大久保の関東ITソフトウェア健保会館。以前参加したときの会場は赤坂の近くでしたが、あちこちでやっているみたいですね。

セミナーの案内は6Aからのメールで知って、テーマが「Movable Typeのスマートフォン対応と各種プラグイン・ソリューションのご紹介」と、比較的興味のあるトピックだったので、久しぶりに申し込み。スマホ向けのMTテーマとか作ってみたいし、何かしら今後の情報収集などもできればと。

前半のセッションでは、まず6A金子氏からMT5.1に関する説明がありました。もう案件でも一通り触っているので、新機能のおさらいは省くとして、気になったのは「スマートフォンオプション」という公式のスマホ向けソリューション。10月に商用有償で提供予定で、9月末までにMTライセンスを導入したユーザーには、無償で提供されるそうです。
続いて、セキュリティ関連の話題となりました。現在MT開発チームは、セキュリティ強化月間として全コードのレビューを行っているそうで、それに関連して、半日でできるセキュリティ対策としていくつかの項目が挙げられました。管理画面と公開エリアを明確に分けること。管理画面のcgiファイルを別の名前にして、mt-configで設定すること。SSLを導入したうえでベーシック認証をかけることなど。

続いて、アイデアマンズ社の宮永氏から、スマートフォン・携帯サイト対応対応についての話がありました。まず、以前はMTなどのCMS導入の動機として、分業化や効率化が主とされてきましたが、これからはワンソースでマルチデバイスへ対応できることがメインテーマになるとのこと。そのために、制作上どういったコツが必要になるか、以下詳細な説明がありました。
スマホ向けサイトではCSS3を積極的に採用することで、通信量の削減が見込めます。ただし、Android端末では解像度、JSの処理性能、フォントなどに大きな違いがあり、なかでも解像度については、iPhoneが320x480に対してAndroidが480x720など、特に横にしたときの差が大きいことを考慮する必要があります。そのため、幅いっぱいで%指定していると画像がぼやけて拡大されることがあるので、pxで指定するか、リキッドレイアウトにすべきとして、いくつかの実例が示されました。
ただし一方、スマホ普及率は(民間のMM総研のサイトによると)2011年現在で8.8%、2015年時点の予測値でも50%にとどまるなど、依然としてフィーチャーフォンも考慮する必要がありそうです。

休憩を挟んで、後半のセッションでは、アライアンスポート社の山辺氏らによるタブレット端末向けMTカスタムテーマ、および課金コンテンツ配信システムなどについてのプレゼンがありました。冒頭の、タブレット向けのデザインをどう考えるかという話が興味深く、主に次の2点が挙げられました。いわく、タッチする前に機能が予測できるようなビジュアルデザイン、加えて、物理的に画面との距離が近くなるため、画面に表示される要素を極力減らす(不要なナビゲーションを隠す)。これにより、タブレットに相応しいUIとは、よりネイティブアプリに近いものになるのではないか、とのことでした。

今回は、製品紹介というよりも、デザイナー・製作者向けのTIPS的な内容が多く、参加して良かったです。当日のセミナー資料はこちらで配布しているようです。

【セミナーレポート】Movable Typeのスマートフォン対応と各種プラグイン・ソリューションのご紹介セミナー : 広報ブログ - Six Apart
http://www.sixapart.jp/pressroom/2011/08/movable_type_53.html

一時はWordpressの盛り上がりに押されていたものの、依然としてMovable Typeの案件相談は多いです。仕事ではどちらもやりますが、個人的には圧倒的にMTが好きですね。
そういえば最近、pdfによる営業資料を作りました。フリーランスのWebデザイン、コーディング、CMS実装に興味がおありの方はメール等でお問い合わせください。サービスの説明にも伺います!

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