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mute by mute@秋葉原重工

活動2014-09-29 23:08

そういうわけで、27日土曜の「秋葉原重工」へ遊びに来ていただいた皆さま、改めてどうもありがとうございます。ここうさんとのユニット「mute by mute」のライブは、好評のうちに無事終了しました。よかったよかった。

今回、機材の量が多いということで注目していただけたようですが、あれでもかなり持ち込む量を絞ったのです。セッティングに関しては、テーブルの手配や配置の件など、重工クルーの皆さんにはお手間をおかけしました。そもそも、ガジェットシンセを愛してやまないここうさんと私に声をかけた時点で、まあこうなりますよねという。短時間ながらサウンドチェックもできて、タイムテーブルが全部オンタイムで進行して、機材トラブルもなかったというのが一番良かったです。

ここうさんが主にウワモノ、私がリズムを担当しました。ある程度までは事前に作り込んでいたものの、演奏はほぼ完全に即興でした。これは当初から決めていたことで、最低限のシーケンスや、EQ・エフェクトなどの音作りを除いては、多少ラフであってもその場で組み立てていこうと。なので、機械がいっぱいあって一見、難しそうに見えたとしても、実はやっていることはすごくシンプルだったのです。

誰にでも作れる、というのがテクノの楽しいところだと思います。「これくらいだったら自分にも作れそう」、あるいは、もし既に作っている人であれば「自分だったらこうする」みたいなことを感じてもらえると、それがいずれはまた新しい音楽へと連鎖するわけです。で、始めるともちろん、様々に乗り越えなければならない壁があるんだけど、この入り口のキャッチーさが原初のテクノの原動力であったことは間違いないし、今でも通用するハードウェアシンセならではの魅力ですよね。

ユニット名に「ミュート」という単語を入れようというのはここうさんのアイデアでした。ワッと音を出すだけではなくて、互い違いにパートミュートを重ねて、引き算で音楽を作っていくイメージは、テクノバンドらしくていいよねと。
私はいつもライブはソロばかりだったんですが、実際に初めて2人でやってみて思ったのは、この抜き差しの感覚のなかに、自分ひとりでは決して意図しないファクターが入ってくるのがすごく新鮮で楽しい。それに影響されて、私の刹那的なアイデアも動的に変化するし、その相互作用というか。スタティックな、事前に綿密に設計するようなソロライブとはまったく違う興奮がありました。

ただ、なんとなく、ここで生きてくるその人なりのセンスやアイデアというのは、継続的な個人活動のときにこそ磨かれるものであって、こればかりを短いスパンで何度もやるのは大変そうだなと思います。限られた素材による化学反応が、長くは続かないように。なので、テクノでバンド形式で活動している人たちは素直にすごいと思うし、私も今後長い目でみてまた機会があるようであれば、その時はぜひ再挑戦してみたいです。

さて、この日の「重工」は他にもライブアクトが多くて、レジデントのKURAYAMI名義でのフミアキさんのライブは、ものすごくハイファイなノイズが空間に浸透していく感じが、なんだかリッチな体験のように感じました。また、MICLODIETさんは、また違った荒々しいハードな音で。ゲストDJのホンジョウさんのシュランツは鉄板だし、個人的にはトリのアツシくんのDJが選曲的にもツボでした。宇宙がテーマの回で、Organized GreenのFabrice Ligリミックスはハマりすぎましたね!

当日はたくさん写真を撮っていただけたようですが、自分では全然撮れなかったので、雰囲気などは重工のハッシュタグ(#ahi_jp)で。いやーお疲れさまでした。

「秋葉原重工コンピレーション02」に参加しました

活動2014-09-22 18:08

秋葉原MOGRAで不定期開催しているテクノパーティー「秋葉原重工」がプロデュースするコンピCD企画に参加しました。書き下ろし新曲"Perpetual Fist Pump A"を提供しています。先日、クロスフェードデモが公開されたようなのでチェックしてみてください。

内容は、もともとトラックメーカー揃いのレジデントDJ陣(watさん、フミアキさん、アツシくん、takaukeくん)によるオリジナル作品と、私を含めKazuya Kawakamiくんなど過去のゲスト出演者の作品をコンパイルしたものになっています。試聴する限りでは、個性豊かな音のショウケース的側面と、映像を前面に打ち出したコンセプチュアルな統一感が両立しているという、パーティーの特徴がそのまま表れているコンピレーションです。おすすめ!

CDは、9月27日(つまり次の土曜日)に開催される11回目の「秋葉原重工」の会場にて発売されるそうです。詳細は公式サイトを。

その重工で初お披露目となる、KOKOUさんとのデュオ「mute by mute」のライブ準備も着々と進めています。先日のミーティングでは、当日使用する機材を持ち寄ってみましたが、案の定のワイヤーごちゃごちゃ感。当日はテクノの原点に立ち返るような、刺激的な音をお楽しみいただければと思います。少なくとも、同じことを2度はできない感じです。

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このライブについては、以前の記事でお知らせしていますので、どうぞこちらも。

「秋葉原重工」にライブで出演します | EPX studio blog
http://www.epxstudio.com/blog/2014/0905_mute-by-mute-debut-on-ahi.html

東レ パン・パシフィック・テニス 2014

日記2014-09-21 23:51

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先週の17日水曜日、3年連続の東レパンパシ観戦に今年も行ってきました。開催が危ぶまれていた今年の東レ、どうも大会のランクを下げて出場選手数も半減という、規模の大幅縮小を経て実現に至ったようです。毎度誘ってくれるうえに、チケットの手配もしてくれる友人に感謝。あいにくの雨に見舞われた昨年とはうって変わって、暑くもなく寒くもなくという、絶好の屋外観戦日和でした。こうなってしまえば、自由席でも最前列で試合が観れるというわけ。

今年面白かったマッチは、何と言ってもダブルス第1試合、カーラ・ブラックとサニア・ミルザ組とデラクワ/レイモンド組の試合!

実はダブルスをちゃんと観るのはたぶん初めてで、ルールもあまり把握していなかったんだけど、基本は2セット先取で第3セットは10ポイント先取したほうの勝利だとか、デュースになったらアドバンテージなしでレシーブ側がサイドを決められるだとか、いろいろあるんですね。この前の全米の錦織の4時間超えの試合とか、観てるほうもしんどいので、速い展開で1時間そこそこで決着がつくのはおもしろい。

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この試合も6-3、3-6で第3セットまでもつれ込む接戦で、最後は10-8とかなり競った。ダブルスは、サービスのフォーメーションとか、どのタイミングで前に出るかとかの駆け引きの要素が多く、見応えがありました。第1シードのブラック/ミルザ組、素人目に見てもほんとに理想的なコンビネーション。ミルザが後ろで強力なストロークでラリーを繋いで、前線でチーターのような瞬発力を活かしたブラックが相手の意表を突く。とにかく、超人的な反応速度!ボレーにボレーを返すようにして前線でラリーが続くのは、まるでバトミントンの試合のよう。誘ってくれた女子テニス通の友人も、この内容には感心していました。

続く対戦は同じ第1コートで、クルム伊達/ザフラホバストリコバ組の試合。本来なら、観客数的にはセンターコート規模が見込まれるマッチングで、なぜか全自由席の屋外コート。しかもこれが、対戦相手ペアのチブルコバがセンターコートで15時前の時点まだ試合中というので、開始時間が未定となってしまい、観客の間ではちょっとした混乱がありました。この過密スケジュールだとなかなか大変だね。我々はそのまま席取りで1時間半粘る。

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で16時半にスタートした伊達さんの試合。スコアだけ見てしまえば3-6、5-7のストレート負けとはいえ、かなり健闘していたし、いいプレーもたくさんありました。特に、第2セット第11ゲームは伊達さんのサービスゲームで、この試合のクライマックスとも言える分水嶺で、手に汗握って応援した。取られてしまったけれど、真剣勝負に対する観客からのエールとしての大拍手が印象的でした。

この日、結局ダブルス3試合をフルに観戦。今年も日が暮れるまで満喫しました。

すっかりカーラ・ブラック/サニア・ミルザのファンになってしまい、翌日、翌々日はスポーツチャンネルのGAORAで観戦。そのままの勢いで土曜日に優勝を決めたようですね(決勝戦だけは用事で観られなかった)。いやほんと、あんな試合ならもっと観たいなあ。

東京で世界レベルの女子プロテニスを観戦できる機会って東レしかないようなので、今回の規模であっても、ぜひ来年以降もなんとか続けてほしいと思います。テニス観戦おもしろいですよ。

アルバム制作過程のメモ

日記2014-09-16 00:54

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活動スケジュールの欄にもちらっと書いているのですが、来月、マルチメディア系即売会「M3」に1年ぶりにサークル参加します。個人レーベルBody Informとしての参加で、ソロ名義では3作目となるアルバムをプレスで制作する予定です。ちなみに以前作ったCDに関してはこちらに。

今回から、曲作りにTR-8とTB-3という強力な武器が加わりました。それを受けて、まずは機材の構成と接続を再検討するところから作業スタート。理想の音はある程度頭のなかにあるので、それに近づけるために、どの組み合わせが有効なのかをひたすらテストしていきました。
いわゆるガジェット楽器が中心とはいえ、細かいアイテムがだいぶ増えてきたので、想定できる組み合わせの数も膨大になり、楽しくも悩ましい。例えばTR-8だったら、どのパートをパラ(アサイナブルアウト)で出してそれぞれにどのエフェクターを通すかとか。同時に、ライブのようなケースも前提に考えなくてはならないので、極力、機材の総量は減らしていく方針で。
テスト録音したファイルをDAWで読み込んで、2mixからのマスタリングをあれこれ試してみて、また機材を差し替えたりみたいな地味ーなトライ&エラーを繰り返していました。

ただし、セッティングが決まってしまえば、あとはひたすらパターンを量産するだけなので超速い。1パターン数十分とかで打ち込んで、そのままレコーディング。それも、何テイクも試さずに多少ミスっても一発録りと決めていて、いまいちだったらすぐ次の曲に取り掛かる。というような流れで、1日4~5曲というペースで録音を進めています。
とりあえず30曲くらい録ったら、そのなかから取捨選択してアルバムという形にコンパイルします。

今回は、何につけてもライブ感を重視して。細かいことを考えると、後からいくらだって直したくなるんだけど、それをしない(できない)ようにするというのが、PCではなくマシーンで曲を作ることの最大の利点なので。この、ちょうど勢いを逃がさないように、一番活きのいい瞬間を掴まえるというナマモノの感覚は、本当に独特のものです。
それでいて、パートを抜き差ししたりエフェクトをかけたりして、リアルタイムに構成を作っていく過程は、これはDJそのもので、私のなかでは曲作りとDJは切り離せないなと改めて思いました。当然、自分のDJのどこでこの曲を使うか、ということも考えるし。

そろそろ、曲名やアルバムのタイトルを決めなくちゃいけないフェーズに入ってきました。録音した曲を何度も繰り返して聴いて、テキストに落とし込むイメージを固めていきます。パッと決まることもあれば、なかなか決まらずに仮題のままだったりすることも。私は、本来テクノにはなんの文字情報も持たせたくないのだけど、識別するのにやっぱ必要だよねというのに気づいてからは、何かしら名付けています。
アルバムタイトルは、ジャケのビジュアルとの兼ね合いもあるので、ぼんやりとはイメージできているものの、まだ決まっていません。どうしようかな。

という感じで、残り1週間ちょっとでほぼ完成形を生み出せるよう、頑張って制作しています。いくつか、手ごたえのあるトラックもできたので、早くフロアで聴いてもらいたい。何より、DJにがっつり使ってもらえるアルバムにしたいし、そうするつもりです。

R-9サードアルバムは10月26日の「M3-2014秋」で発表します。

横田基地日米友好祭へ

日記2014-09-10 01:14

先週の6日土曜日、横田基地の開放イベント「日米友好祭」へ4年ぶりに行ってきました。去年は何だかの事情で開催されなかったそうで、今年はようやく。ミリタリーにさほど興味があるわけではないんだけど、物珍しさと、あとやっぱアメリカンな屋台がね。

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それにしてもえらい人出で、昼前に向かうもまずゲートを通るまでの行列が大変。完全に誤算だったのが、この日だけ真夏が戻ってきたような殺人的な日差しで、並んでいる間にもじりじりと日に焼ける。サングラスしてったのが救いだったけど、せめて日焼け止めくらい持って行くんだった。
4年前に行ったときは、公開時間を過ぎてて近くで観ることができなかった戦闘機なんかも、じっくり観れた。近づいてみると意外に小さいというか、技術がコンパクトに凝縮されている感が大変良かったです。兵器ということは置いておくとしても、テクノロジーとして純粋にかっこいい。

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オスプレイも展示されていたらしいけど、あまりにも会場が広くて端まで行けずだったので気づかなかった。日差しを遮るものがないため、戦闘機の翼の下の影に避難している人たちがいっぱいいて、戦場の日常風景っぽいリアリティがあった。

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パンチの効いたドイツソーセージのホットドッグ、リブステーキのプレートなどを買い食い。帰り際にパラシュート降下も見学できたし、だいぶ満喫した。そのままフミアキさん、ぽてきちさんとともにizさんの車へ。駐車場に着いた直後に猛烈なにわか雨で、なんともタイミングが良すぎたね。

近くにある文明堂のカステラ工場、歌舞伎揚げの天乃屋の工場の直売店に立ち寄って買い物。それから武蔵村山の巨大なイオンモールをぶらぶらしつつ、合流したさんごさんと5人で、ラウンドワンで20時からみっちり3時間ダーツを。

ダーツ、いわゆる最近のDARTSLIVEのやつはまったく初めてで、噂には聞いていたけどルールが多彩でおもしろい。これはハマるよね。昔、祖父母がダーツに凝っていた時期があって、子供の頃にアナログのやつはよく遊んだものだけど、最近のはスコアも出るし、何より次に狙うべきところがカラフルに光ってめっちゃ分かりやすい。なるほどね。

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でなんかみんな経験者なのをいいことに、色々教えてもらって。ボウリングみたいに待ってる時間が長くなく、ハイペースで進むので、ほぼ立ちっぱで間断なく投げ続けることに。
帰りは、夢庵で遅い夕飯。朝も早かったizさんは、この深夜2時近くには既にふらふらで、にもかかわらず例によって家まで送り届けてくれました。いやあ、お疲れさまでした。

大変だったのが翌日でですね。日中あの日差しのなかひたすら歩き通しだったうえに、時間を忘れて限界まで遊んだせいか、火傷レベルの日焼けと全身の筋肉痛で、まったく動けずひたすら唸って寝るという。まあ、今年は夏らしい遊びを全然していなかったので(WIREもなかったし)、9月もここへきて、楽しい思い出ができて良かったです。

「秋葉原重工」にライブで出演します

活動2014-09-05 16:48

2年前にゲストDJで呼んでいただいた、秋葉原MOGRAでのテクノパーティー「秋葉原重工」の9月27日(日)の回に、再び出ることになりました。ここうさんとの新ユニット「mute by mute」名義でのハードウェア・ライブです。詳細は追って掲載されるかと思いますが、まずは公式を。

秋葉原重工 - Akihabara Heavy Industory Inc.
http://www.ahiweb.info/

97年からだから、テクノを作り始めてもう18年近くになりますが、実は誰かと組んでライブをやったことってほとんどないんです。共作という意味でも、リミックス以外はないかも。それは別にソロにこだわっていたわけではなくて、お誘いがあればやっていたと思うのですが。

なので、今回のお誘いはついに来たかという感じで、テンション上がった反面、初めは少し迷いました。楽器を持ち寄ってその場のノリでセッションするだけなら全然できるけれども、それだけじゃ余興以上の意味はない。テクノに関しては絶対に妥協したくないし、やるからにはアートフォームとして筋の通った作品にしたい。

ここうさんの作品やライブは何度も聴いてきて、機材合宿なんかにも参加させてもらって、ある程度分かっていました。ここうさんの音選びのセンスは、私にはまったくない色彩に満ちたもので、かつ、90年代の若くて勢いのあるテクノを通ってきてみたいな共通点もあって。お互いに越境するような感じでのクロスオーバーが実現できれば、おもしろいんじゃないかなあと思いました。

9月は、自分にとっては秋のM3を控えたアルバム制作月間でもあって、久しぶりに集中的に音に取り組める機会なので、月末にこういった新しい形でライブを披露できるのは楽しみです。また近くなったらお知らせしますが、まずは第一報まで。

また、当日リリースされる予定の「秋葉原重工」コンピレーションCDに、ソロ名義の書き下ろしトラックで1曲参加しています。TR-8とTB-3主体のプリミティブなDJツールです。これけっこう気に入っているので早く大きい音で聴きたいな。

最近観た映画から(2014年7月~9月)

日記2014-09-05 15:53

友人に薦められた作品とか、タイムラインで見かけた面白そうな作品をメモってはちょいちょい借りて観ています。この前の『Godzilla』とか『シュガー・ラッシュ』とかみたいに、単体記事として感想を残していない作品について、メモ的に書き残しておきます。すべて今年の7月以降にレンタルで観たもので、だいたい上から観た順です。

『グッドモーニング、ベトナム』

ベトナムに長く居た元同僚の薦めで。ほぼ戦闘シーンのない反戦映画。殊更にメッセージが重いわけでもなく、終始明るいトーンで好きなタイプの作品でした。ベトナム人にとっての米兵を、好意的に描きすぎなんじゃないかという面もあるけれど。ヒロインの女の子がものすごくかわいい。これを観たあとに、ロビン・ウィリアムズの訃報を聞いてしんみりした。

『バタフライ・エフェクト』

巧みな構成で引き込まれた。いわゆる並行世界/タイムリープもののサスペンスで、主人公がどんどん選択肢を潰されて追い込まれていくなか、最後の最後に、これしかないという選択を取るまでの流れが見事。DVD特典に別パターンのエンディングが2種類収録されていて、それを踏まえてもやはりこの終わりかたがベストだよねという。自分自身の過去の選択を振り返ってみるとか、そういう楽しみもできる。おもしろかった。

『エリジウム』

去年映画館で予告を見て、おもしろそうだなと思っていた作品。ニール・ブロムカンプ作品で、『第9地区』よりも先にこちらを観ました。土臭いディストピアと先鋭的なメカデザインを同時に取り入れていて、かつ、芯の通ったテーマを描くストーリーテリングにハマりました。後半の戦闘シーンは思いっきりニンジャスレイヤー的(スリケン出てくるし)。
絶望的な状況のなか、悲壮な覚悟でひとり戦う主人公、観ていて「さすがにもう打つ手はないんじゃないか」という局面からの、ああ、そういう終わりかたなのね、でもそれはそれでテーマが明確で納得みたいな。もっとこの監督の作品を観たい。

『BBC 世界沈没』

『Godzilla』を監督したギャレス・エドワーズによる短編。映画というよりは架空のドキュメンタリーで、地球がいかにして終わるかというのを、巨大津波、ウィルスの蔓延、巨大隕石、加速器実験によるブラックホール発生という4つの異なるシチュエーションでVFXを駆使して描く。メタ的な演出が上手くて、1つのパターンが「こういう番組でしたとさ」とテレビ画面が引いていくと、また次のパターンが始まる。その世界線では主人公の行動パターンもちょっとずつ変わっていく、みたいな感じで、終わりかたもいい。
『モンスターズ/地球外生命体』も『Godzilla』も、周辺の細かい事象を描きながらドキュメンタリータッチで組み立てていく、という手法的な意味では、この作品と同じでした。

『第9地区』

『エリジウム』が面白かったのでこれも。冒頭のイントロダクションから、特異なSF設定が抜群に面白くて、『パシフィック・リム』ばりにのめり込む。これだけ広げた風呂敷を上手に畳むというのはものすごく難しいと思うんだけど、これが実に鮮やかでした。『エリジウム』もそうで、つまり悲劇のなかにも希望があって、自己犠牲に対しては必ず報いがあるということを、ヒーロー的な押しつけではなく、さらりと暗示で見せているのが。しばらく頭がついているエビ食べられなくなりました。

『世界侵略:ロサンゼルス決戦』

エイリアン版『ブラックホーク・ダウン』。2時間ずっと、FPS超上手い人のゲームを肩越しに観ている感じで、臨場感がすごい。ミリタリー興味がある人はおもしろいんだろうけど、超絶緻密なウォー・シミュレーション以上でも以下でもなくて、私はこういうのは趣味じゃないのでもういいかな。アトラクション的には十分楽しめて、例えば映画館でこれ観て損をしたという気分にはならないと思います。映画というか映像作品として別のジャンルのなにか。

『ギャラクシー・クエスト』

忍殺クラスタの方のレビューを読んで。これは最高に面白いB級エンターテイメント作品でした。かつて一世を風靡したSFテレビドラマの役者たちが、いまや落ちぶれてドサ回りの日々。とあるSFオタクが集まるコンベンションで、彼らに近づく宇宙人のコスプレイヤーが実は本物の宇宙人で…というところから始まるコメディ。
元ネタの『スター・トレック』をまったく知らない私でも分かるくらいのベタなSFネタが随所に散りばめられていて、始終ニヤニヤしてしまった。チープな世界観がまた絶妙にいい味を出している。とにかくサービス精神がすごくて、ラスト至るまでこれでもかとネタを突っ込んでくるところに、娯楽作品にあるべき過剰な「おもてなし」の神髄を見ました。
同時に、作品とファンの間の最も理想的な関係を描いていて、なにかの作品作りに取り組んでいたり、なにかの作品にファンとしてハマったことのある人はきっと幸せになれる。私はこの映画大好きです。

コミティア109でした

漫画2014-09-05 13:47

こちらでは告知していませんでしたが、去る日曜日、サークル「鏡像フーガ」でコミティアに参加しました。今年は毎回ペースで出ています。あまり動けなかったにもかかわらず、先輩後輩や友人の作家さん、音楽関係の友達までブースにいろんな方が来てくださって嬉しかったです。本を買っていただいた方、どうもありがとうございます。

『再帰機関のレヴェナント』と題する14ページの読み切りを制作しました。1週間で構想をまとめて、続く1週間でネーム・下描き・ペン入れという、いつもながらの強行軍でした。拙いながらも、前作よりも密度のある画面にしたかったので、そこだけは達成できたかな(前作は、改めて読み直したらスカスカで愕然としました)。

メカと怪獣が戦う話を一度やってみたくて、それなら少年パイロットが乗り込むまでの一連のシーケンスもやってみたいし、ファンタジーの要素も入れたいしみたいに欲張っていたら、中学生のころ作ってたみたいな設定メモができあがりまして。結局、いろんな要素を削いでいくと、やりたいことは大して変わらないんだなみたいな。
ただ、そういう自分のなかの「恥ずかしさ」みたいなものに臆面もなく向き合えるようになったのは、『パシフィック・リム』とか『ニンジャスレイヤー』とか、あるいは『キルラキル』のような、欲望に正直な作品と出会ったおかげです。去年このあたりの作品に触れていなかったら、完全に描きたいものを見失っていたかも。

それはともかく、基礎的な部分で漫画上手くなりたいのでもっと頑張ります。

当日は、前回買いそびれた『コミティア30thクロニクル』の第2集が買えて良かったです。カタログの完売も今回は13時前とだいぶ早かったですね。コミケのあとだからかなんなのか、新刊のないサークルも多く、注目している作家さんが軒並み既刊のみやペーパーだったりなんかして。
そのなかで、仙台のフナヤマヤスアキさんとhiva+さんによる合同誌『サマーシロップ』が光っていました。お2人のまったく異なる作風を逆手にとって、時間の隔たりに置き換えてしまうことで、ビターな青春ものとハイテンションなコメディが違和感なく同居している作品でした。なかなかこういう本はないですよ。最高におもしろかったです。

コミティア後は、ブースも手伝っていただいたizさんの車で、初めて三茶の「じゃじゃおいけん」へ。特徴的な盛岡じゃじゃ麺は、わりとさっぱりとヘルシーな感じで美味しかった。このお店はまた行きたい。

次回コミティアは11月です。次はなに描こうかな。

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