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[ テクノ ]

WIRE07

遅ればせながらWIREのメモ。今年も行ってきたよ。

うなさんとその友達と新横浜で合流して、揚州商人で燃料補給。まったりな感じで19:20くらいにアリーナ入り。とりあえず上までぐるっと回ってみて、スタンドで琉球見ていたら、ハーコーっぽい曲の演出で使われてた炎が舞台袖で延焼して、ちょっとしたパニックになっているところを見てしまった。何度目かの消火器でようやく鎮火していたけど、前列の客とスタンド席からしか見えなかったんじゃないかな。やばかったと思う。波乱の幕開け。

Spirit Catcherが始まりそうになったので、セカンドへ。良かった!プログレッシブハウスというよりテックハウスなのだろうか。最近このへんの区切りがあんま分かんない。こないだ買ったばかりのOffshore Funkのリミックスで知ったにわかファンなんだけど、キレイめなパッドとどことなくディスコノリのシンセベースがなかなか気に入った。パフォーマンスで見せるキーボードと、淡々とミックスするエンジニアの息がぴったりで、ライブの形式まで含めて考えさせられた。派手めの曲と地味めの曲を織り交ぜるような展開もいい。今度ちゃんと聴こう。公式サイトでミックス聞けるのね。

Jesse RoseとMichel de Heyの時間帯は何やかやでウロウロ。フードコートで、ジェシー抜けてきたフミアキさんと合流しつつ、Black Strobeへ。うけた。ジャイアンリサイタル!キックとシンセベースのオケにバンドが合わせていく?みたいな感じで、普通に踊れた。
続く卓球でフロアがどかーんと来て、ようやくWIRE来たなあ~と実感。DJの良し悪し以前に、毎年この感触はすごい好き。フードコートに戻ったところで、オザキさんやいんすぱさんと会う。
AFRA&IBBは去年聞きそびれたこともあって、興味はあった。が、思ってた以上にすごい!あまりのシミュレートぶりに、笑うしかなかった。声で踊ったのは初めてだ。ヒップホップノリのMCに客がついていけてないところは逆におかしかった。そのあとのバムへのバトンタッチも楽しめた。

ケンイシイライブ。中盤、"Iceblink"のイントロからのおいしい所で、音が完全に止まってしまったときも、冷静に対応していたなぁ。立ち上がるところで、スクリーンに大写しになったカメラに向かって、指でカウントダウンして見せるあたり、かっこ良かった。そのあと、予定外だったんだろうけど、引き続きブース内が映りっぱになってて、フロアのテンションが上がっていくのを感じた。テクノのライブは機械見せないと、やっぱ!
ただ、内容には色々思うところもあり。"EXTRA"をやってくれるのには全く異論はないけれど、"Sunriser"が最後にイントロちょろっと流れただけというのは納得できない。"Butter Bump"をやるんだったら、新しい曲をどんどん出してほしい。古いスタイルにしがみつかないと宣言したのは、イシイさん自身じゃなかったっけ。トラブルの一件も、原因はいざ知らず、本人のモチベーションの低さが引き金になっているような気がして。。

そんなモヤモヤを抱えつつのDave Clarke、これが最高だった。正直言ってそこまでのDJの音は、フミアキさんの言葉を借りれば「悪くはないけど、俺の知ってるテクノじゃない」っていう、まさにそんな感じだったんだけど。Dave Clarkeは、音の詰まってる、裏が走ってる、ひたすら手数の多いハードミニマルDJで、心の声を読まれたかのようなプレイに完全にやられた。
お祭りDJはわかる。WIREみたいなレイヴでそれが定番なのもわかる。けど、そもそも4つ打ちが基本のテクノのDJで、(ブレイクといえど)キックが止まるって、よっぽどの事だと思うけどなぁ。今年のWIREはブレイクごとに気持ちがブツ切りにされるようなDJが多くて、あまり気持ちいいとは思えなかった。
そこへ来て、これ。これが私の知ってるテクノDJだと思った。

再びのフードコートで、VHのミスさんフノウさんと会う。かき氷食べてまったりしたあと、Renato Cohenを聴く。bpmはだいぶ落ちたけど、ハードかつ終始ゆるやかに上下するDJで、聴いてて次に欲しいと思う音を、確実に次で出してくれる感じ。素直に上手いと思えた。
Joris Voornはイメージとかなり落差があって、、"Incident"の印象ばっかりだったので、音数が少なくて(あくまでも個人的には)物足りなかった。

で最後、Felix Kröcherですか。前半は要らなかったよね。あれだけの前評判だったんだから、というか呼んだ側の意図が伝わってなかったのか、あるいは他のアクトを見て空気を読みすぎたのか、、卓球ばりの大箱仕様のセットが始まってしまって、気が抜けて座り込んでしまった。その後、だんだん上がってきて巻き返しにかかったあたりは良かった。ブロックの真ん中に突入してって、浴びた。Chris LiebingかはたまたTobyさんかという、パフォーマンスの派手さは好き。ハードテクノDJはああであって欲しい。ラストの"Schranz Slippy"は去年セカンド聴けなかった人へのサービスかな。
まあやっぱり残念なことに、ネタものの誘惑には勝てなかったみたい。マリオネタはどうかと思う、というのはunaさんの弁だけれど、私も同じ意見。その意味では、アンコールの一番ラストにかけた、ネタなしのドSchranzは痛快だった。フロアの半分以上は棒立ちで、完全に引いてた!逆に私は、あれがあったことで救われた。DJスキルに関して卓球が買いかぶりすぎなんじゃないかというのを差し引いても、Kröcherがバカなのは間違いないと思った。

メンツも装飾も集客も、何から何まで小粒だった今年のWIREだけど、なんにせよあれだけの人がテクノで踊ってるのを見るのは楽しい。来年は10周年だし、というような期待もぼんやり抱きつつ、よほどの事情がない限り参加するつもり。とりあえずは、お疲れさまでした。

コメント

> Kröcherがバカ
DJはヘッタクソけどそれだけはガチ。

その一点のシンパシーがあればリンクできる。

投稿者: una | 2007年09月04日 00:54

でももういいか^^;
同じバカならSandy Warezとか見てみたいね。

投稿者: R-9 | 2007年09月04日 13:17

Sandy Warezはなんつうか バカの神がついてるよね
空港で入国許可が下りないって聞いたこと無い

投稿者: una | 2007年09月05日 01:21

Author:
R-9 (EPX studio)

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