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monologueを買いました

テクノ2017-02-19 20:32

先月のことですが、コルグのアナログモノシンセ「monologue」を買いました。最初に発表されたときはあまり興味がなくて、またモノシンセか~みたいな感じだったのですが、動画を見聞きしたり実際に店頭で触ってみたときの印象が良くて、なおかつ自分のライブセットに組み込むイメージができてきたら、俄然欲しくなってしまい。

monologue - MONOPHONIC ANALOGUE SYNTHESIZER | KORG (Japan)
http://www.korg.com/jp/products/synthesizers/monologue/

というかこれで税込3万円を切っているの、本当に信じられないですよね。きっとmonotronに始まりmonotribe、volcaなどを経たコストダウンのノウハウや生産ラインの最適化みたいな、地道な企業努力の賜物なのでしょう。買うかどうかを検討したときに、この価格対性能だともはや迷う余地がないです。あとは置き場所をどう確保するかとか、そういうほうが問題になる。

monologueは5色展開なわけですが、私は赤にしました。周りで買った方と被らなそうなのと、個人的にElectribe SXとかみたいな赤いマシンは相性が良いみたいなので。ショップは例によってイケベさんのWeb通販で。注文して2日めに届きました。

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シンセとして良いところがたくさんあるので、先に悪いところを書いてしまうと、名前が良くない!なぜこんな検索しにくい名前をつけてしまったの…。minilogueとmonologue、いまだに咄嗟に話題に出すときにごっちゃになるし、volcaみたいにユニークな命名にすればよかったのにね。これなら無機質な型番のほうがいい。

もうひとつ、ツマミが良くない。electribe2みたいなのっぺりした黒一色のものなので、現在のバリューがぱっと見で分からない…。まるで暗いところで使うことを想定していないみたい。背面の木製パネルとかデザインに凝るのに、どうしてここに無頓着なのかよくわからない。ESXやvolcaで採用されていた切り欠きのあるツマミが大好きなので、あれが良かったなあ。

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なんですけども、すごくかわいいですこのシンセ。そして見た目のわりに狂暴な音…ヘンな音が出る。パラメータはそんなに多くないし、EGとかも簡略化されているのに、その分ほかを少しいじっただけでダイナミックに変化する。シンセってやっぱパネルやスペックだけじゃなくて、触ってみないと分からないものです。

逆に、狙った音を作るのには、そこそこの慣れが必要なのかも。適当に触っているだけだと迷子になりやすいというか。その意味でも、音を作ったら作りきりじゃなくて、デジタル的に気軽にストアできるのはいいですね。増えてきたらPCでバックアップを取るのも簡単だし。

パラメータのなかでは、VCO1にも2にもあるSHAPEがおもしろい。矩形波だけじゃなくノコギリ波や三角波にもかけられるし、カラーががらりと変わって楽しい。フィルターとまた違う意味で周波数的なピークの位置も変わる。これ自体にもLFOがかけられるというのも、あんまり実用性ありきの設計じゃなくて好きです。だいぶハチャメチャな音になる。テクノ以外のどんな音楽で使うんだ…。

ツマミは余っていたものを移植して改良しました。下の方ちょっと隙間ができるけど、埃に気をつけていれば大丈夫。もっと合うツマミがバラで買えないか探してみようかな?

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鍵盤ないほうがいいという感想をちらほら聞きますが、私はあってほしい派です(弾けないのに!)。少なくともリボンコントローラより全然いいし、refaceまでとは言わないけれど比較的カッチリした作りの、クリック感(?)のある鍵盤で好きです。ミニ鍵や安いMIDIキーボードでよくあるフニャフニャのやつじゃない。

シーケンサーも単純明快。ステップ数も演奏しながらリアルタイムに変えられるし、4つ打ちキックに対して3ステップとか7ステップのウワモノを足したい自分の用途にはぴったりです。モーションシーケンスの使い勝手の良さも言うことなし。

イニシャルから音を作るときに便利なのが、SHIFT+PLAYでパネル上の操作子の状態を読み込むパネル・ロード機能。いまどきのシンセってこの機能普通についてるの?

それと、地味ながら感心してしまった点といえばもうひとつ、設定のなかのノブ・モード機能で、今鳴っている音…つまり電子的な値と、ツマミ位置の物理的な値に齟齬がある場合に、「どのように」合わせるかを選択できるところ。これって、例えばライブとかでプログラム(パターン)を変更したあとでツマミを触ったときに、急激に音が変わる事態を回避できるわけで、こういうの、すごく欲しかった。

音を作りながら遊んでいると、たまにEA-1で作ったみたいな、自分にとっては慣れ親しんだ懐かしいギラギラした音が鳴るので、コルグのシンセだなあと思います。アナログシンセを触っていて、アナログモデリングシンセを思い出すというのも変な話だけれども。ただ、まだどこをどう触ったらそういう音になるのか、ふんわりとしか分かってないので、これからいろいろ試してみたい。

最終段にかかるドライブエフェクトはあるものの、空間系のエフェクトが一切ないので、ライブで使うとしたらなにかしら足したくなりますね。音声出力もモノラルなので、KAOSS PADもいいけれど、せっかくならちょっとしたギター用のエフェクターなんかも試してみたくなります。

おとといのICONのインタビュー記事とかもおすすめです。

ICON ≫ 製品開発ストーリー #32:コルグ monologue 5色のカラバリも魅力! 3万円以下で買える100%アナログ音源のマイクロ・シンセサイザー
http://icon.jp/archives/13875

2/19 23:00追記:
書いてから思い出したことをひとつ…なんとmonologueには電源アダプタが同梱されていません。単体で電池駆動するからなのですが、常に電池の残りを気にしながら使うのもあれなので、私は別売りの電源アダプタを買いました。コルグのKA350という製品で、2,700円くらいです。楽器店の店頭でも買えますし、例によってAmazonだともうちょっと安いみたい。石橋楽器さんにはありました。
このアダプタは、他にもvolcaシリーズ、KAOSS PADシリーズ、monotribeなどとも共通なので、持っていて損はないかと思います。もちろん、電気的な規格が合うものであれば、必ずしも正規品でなくても大丈夫なのでしょうけども。

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