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最近観た映画から(2015年4月~7月)

日記2015-07-15 14:26

しばらく書いていなかったので溜まってます。とはいえ、だいぶ時間が空いてしまって記憶がおぼろげな作品も多いので、メモ書き程度で短めに。

チャッピー(Chappie)

公開されてすぐ映画館で観ました。面白かった!もともとニール・ブロムカンプの作品が大好きで、これは楽しみにしていただけに、期待を裏切らない出来でした。はじめ、日本版トレーラーは『ベイマックス』のときみたいなAIと人間のほのぼのした心の交流をウリにしていたようなのだけど、蓋を開けたらガッツリいつものブロムカンプ映画で。つまり、殺伐としたSFディストピア、暴力的ロボットバトル、そして自己犠牲と救済。

観て思ったのは、この人が映画を通して表現したいものって結局はどの作品も同じで、だからこそ筋が通っていて力強いのだということ。表現手法というか、映像のトーンとして合わない人は合わないのだと思うし、肝心のAI設定もすっごくアバウトなのでSF考察好きな人とかは面白くないのかも。でもそういうことじゃないんだ!表現したいことが先にあって、それを効果的に見せるために導きだされるものが、監督のごく個人的な経験だったり趣味に基づくSFディストピア世界なのだ。これって創作としてすごくシンプルで健全なことだと思う。

噂の日本版でソニーにカットされたシーンというのは、ここかなと思うところがあって、あとで調べたらやはりそこだった。あれは、私としては敢えて暴力的に描くことに意味があるシーンで、カットは誤りだと思います。AIのほうではなく、人間が操るロボットが極大の暴力を振るうという皮肉のシーンなので。

これ、観たあとの感想を単独のブログ記事として残しておけばよかったな。なんだか日にちが経ってしまって、直後だったら書けたことがいろいろあったかも。これはまたソフト化されたら買うかなんかして観ます。

グランド・ブダペスト・ホテル(The Grand Budapest Hotel)

以下、DVDで借りて観た作品を。これは映画好きの友人に薦められて、実際すごく面白かった。とにかく映像がアーティスティックで、偏執的に左右対称にこだわったカメラワークには圧倒されるし、お話も面白くて引き込まれた。全編軽いコメディタッチなんだけど、けっこうカジュアルに人が死んだりするのが笑える。音楽も良いし、大好きです。

チョコレート・ファイター(Chocolate)

ここうさんに薦められていたタイのアクション映画。これは良かった!筋書きとしてはよくある復讐劇なのだけど、主人公の女の子が超絶かわいくてカッコイイ。ため息の出るようなアクションシーンの連続で、ストーリー関係なく眺めているだけで延々楽しめる。しかも、CGとかスタントで誤魔化している感じが一切なくて、それもそのはず、エンドクレジットのいわゆる「NG集」で、ガチの負傷シーンが次から次へと出てくるのです。タイのアクション映画、ここうさんに他にも紹介してもらったのでまた色々観てみよう。

アルゲリッチ 私こそ、音楽!(Bloody Daughter)

マルタ・アルゲリッチの実の娘さんが撮った映画。いい作品なのだけど、唯一この邦題だけが何も分かってなくて、どういうことかというと、内容としてはアルゲリッチの音楽家としてのドキュメンタリーとかでは全然ないんですよね。複雑な関係となってしまった、母アルゲリッチと3人の娘たちの関係を、身内ならではの絶妙にリアルな距離感でカメラに収めた作品です。"Bloody Daughter"というのは、その意味で、愛憎のこもったすごくいいタイトルだと思いました。

太秦ライムライト

映画好きで高校時代からの友人に薦められた映画。限られた映画館でしか公開されなくてあまり話題になっていなかったけど、期待に違わず面白かったです。京都・太秦を舞台に、「斬られ役」を極めた老俳優の生き様を描く、実在の人物(本人が主演)をモデルにしたフィクション。セリフで多くを説明させず、時代劇のかっこよさ、殺陣の芸術的な美しさを端的に魅せるために構成された映像に唸る。少し、演出過剰に感じるようなところもあったけれど、何と言ってもラストカットが素晴らしいね。

映画 クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん

中島かずきさんが脚本ということで、ずっと気になっていた作品。思いのほか、「自我とは」みたいな王道ロボットSF展開でびっくりしました。しんちゃん映画ってまったく観たことなくて、その意味では先入観なく単体のアニメ作品として楽しめた。中島さんらしい言葉の掛け合いみたいなシーンも。OPのあからさまなグレンラガンっぽさはサービスかなぁ。

12タンゴ ブエノスアイレスへの往復切符(12 Tangos: Adios Buenos Aires)

アルゼンチンの困難な経済状況を背景として、国外へ道を求めるタンゴダンサーにフォーカスしたドキュメンタリー。タンゴの演奏パートを織り交ぜた構成が独特で美しい。かつて世界中を旅した老ダンサーが、国のあまりにも過酷な仕打ちによって行き場を失い、孫ほど年の離れたパートナーに夢を託す。タンゴにとって、ブエノスアイレスという街自体が大きな精神的支柱になっている意味が実感としてよく分かる作品でした。

ロボコップ(Robocop)

リメイクでなくオリジナルのほう。映画に興味を持ったのがここ数年なので、こういう有名な作品をちゃんと観てない。ニンジャスレイヤーの元ネタ(主にオムラ社関連)のひとつということで、改めて。思ったよりも過激なバイオレンス表現が盛り込まれていて、主役級のキャラもどんどん死んでいくのでハラハラした。エイリアンとかもそうだったけど、シリーズ大作も一作目はだいたい低予算で攻めた作りになっていて、純粋に面白いんだなあと。オチがシンプルかつ力強く、最高。

アルゼンチンタンゴ 伝説のマエストロたち(Cafe de los Maestros)

これは公開時に観に行った(Cafe de los MAESTROS | EPX studio blog)のを再び観たくなって。名誉あるコロン劇場でのコンサートに向けて、お爺ちゃんお婆ちゃんとなったかつての巨匠たちが集結し、リハ、インタビューを経て本番に向かう様子を捉えたドキュメンタリー。コンサートシーンがダイジェストになってしまっているのが勿体ないけど、尺的に仕方ない。

グレン・グールド 天才ピアニストの愛と孤独(Genius Within: The Inner Life of Glenn Gould)

グールドの生涯、仕事と私生活をなぞったドキュメンタリー。よくまとまってはいるものの、内容としては凡庸というか、テレビの特番みたいな感じ。広く知られている変わり者ぶりだとか、それによって心身に支障をきたしていく様子だとか、あるいは求めてもついに最後まで得られなかった心のよりどころとしての「家族」の姿など。別段スキャンダラスなこともなく、淡々としている。それでも、ゴルトベルク変奏曲のアリアが流れたというラストの葬儀のシーンは、しんみりしてしまった。私を含めて、彼の演奏によって音楽の聴きかたを決定的に変えられたという人は少なくないはず。

ヒックとドラゴン2(How To Train Your Dragon 2)

7月からレンタル解禁になっていたので、速攻で借りて観ました。ファンによって劇場公開を求めるオンライン署名活動などが展開されるも実りがなく、結局はソフト化を待つことになってしまった。しかしそこは期待通り、大傑作だった前作を凌ぐ面白さだった。この続編は完璧だ…!

「子供は親の言うとおりにはならない」というシンプルで明快なテーマを軸に、密度の高いシナリオが展開される。『ベイマックス』も『シュガー・ラッシュ』もそうだけど、これだけ完成度の高いシナリオができるまでには、きっとすごくシステマチックで民主的な方法が採られたんだろうなというのは想像に難くない。うまい言いかたが分からないけど、とにかく隙がないという感じ。

序盤から空を飛ぶ楽しさを強調したシーンが前作よりも多くて、やっぱり劇場で観たかったね。背景美術も素晴らしいし、ドラゴンたちの演技は表情豊かだし、痛みを伴いながらも成長する主人公の姿は、単純にいいなと思える。おなじみのテーマ曲も沁みる。待った甲斐があったなあ。

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