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最近観た映画から(2015年1月)

日記2015-01-28 22:22

暮れから今月にかけて、DVDで借りて観た作品のメモです。ディスカスで月4枚980円の定額サービスを利用しているので、繰り越しできる分も含めるとだいたい月4~8枚というペースで今年も。これ以上借りても観きれないし、今のところちょうどいいです。

『ポンペイ(Pompeii)』

2014年に公開されたイギリス映画。言わずと知れたポンペイ山噴火を扱ったストレートな恋愛パニックアクション。リアル嗜好のHBOの『ROME』とかを観てしまったあとだと、全体的に脚色が大げさで、史実完全無視のウルトラハードモードになっていました。隕石みたいな火の玉がガンガン降ってきて破壊の限りを尽くす。ラストカットがあまりにも頭悪くて笑えるので、ここだけ逆に見てほしい。お話はタイタニックの火山バージョンです。

『ワイルドバンチ(The Wild Bunch)』

前にAsk.fmでザ・ヴァーティゴ=サンが薦めていたので観てみました。

ワイルドバンチは勧めたっけ?最高だぞ。最後にカチコミに行く時にかわす言葉が、伝説に残るほどにクールなんだ。
ドーモ!この前教えていただいた西部劇2本、とてもおもしろかったです。ありがとうございました! | ask.fm/THEVERTIGOTHENINJA

序盤、ちゃんと見ていないと誰が誰だか分からなくなったりするんだけど、中盤以降の旅の数々のシーンでだんだん登場人物のキャラが立って行き、ラストは友情…というか義理と人情を軸に、アウトローなりの美学が描かれる。盗賊団を追いかける側の描写がちょっと薄くて、もっと見たかったな。

『オール・ユー・ニード・イズ・キル(Edge of Tomorrow)』

日本のラノベ原作で話題になった2014年のトム・クルーズ主演作品。セーブポイントが遠くてムービーがスキップできないゲームの辛さに感情移入してしまった。冗長になりがちな時間ループもののお話を、うまく編集してテンポ良く繋いでいて楽しめた。最後がちょっと分かりにくくてモヤっとしてしまい、そこだけ惜しかった(あとで他の方のブログ解説記事を読んで、ようやくある程度合点がいった感じ)。
敵宇宙人の動きがエグくてとても良かった。造形だけではなく、動きで絶望感を見せるというか、こりゃダメだわみたいな。パワードスーツの無骨なデザインは好みが分かれるところだけど、私はこの作品には合っていると思います。

『サイダーハウス・ルール(The Cider House Rules)』

ずっと前に伊集院さんがラジオで薦めていたのを思い出して。良かった!大変感動して、ラストはボロボロ泣いてしまう。お話の筋としては、青年が生まれ育ったところを出て、遠く旅先で成長していくというオーソドックスなものなんだけど、大げさな脚色がなく終始落ち着いたトーンのところが好きでした。まずオープニングのカットと音楽からして名画の予感しかしないというね。
人生の美しいところも目を背けたくなるようなところも描いていて、人間の二面性に真摯に向き合っていると感じました。朴訥としてあまり感情を表に出さない主人公も、不思議と存在感のある演技で印象的。お話やシチュエーションがあからさまに感動的だったり、あるいは悲劇的だったりするわけでは全然ないんだけど、この等身大のじーんと来る感じは何なんでしょうね。いつかまた観たい。

『トランセンデンス(Transcendence)』

2014年公開のSF映画。AIに脳の全情報をアップロードしたら、という王道テーマで、思考実験としてはおもしろかったんだけど…いろいろと惜しい感じで。観終わったあとレビュー読んだら、散々な評価だったんですねこれ。確かに大したアクションはないし、テクノロジー描写も雑ではあるんだけど、私はそんなに嫌いじゃなかったです。特に中盤までの、次から次へとスケールが広がっていくあたりはがっつり引き込まれた。
まあ、これに似た主題ならもっと良いSF作品はいっぱいあるんだろうなあ。それこそ『楽園追放』のアンジェラの設定なんかもかすっているところがあるし。

『ガルシアの首(Bring Me the Head of Alfredo Garcia)』

ここからは「ニンジャスレイヤー」課題映画を3本。翻訳チームの本兌有さん、杉ライカさんのプロフィールに挙げられている映画を、ひと通り観てみることにしました。
まずは『ワイルドバンチ』と同じサム・ペキンパー監督による本作。同じ西部を舞台にしたガンアクションなんだけど、あっちが友情や連帯を描いているのに対して、こっちは、孤独なダメ男が絶望と狂気のなかで自分なりの答えを徐々に見つけていく過程が良かった。面白かった。きっかけはささいなことでも、どんどん話がややこしくなって、しかも登場人物がそれぞれの行動原理に従って動いた結果、どんどん人が死んでいくという。最後には主人公にとっての正義が貫かれるんだけど、どこか空虚なラストは、やはりニンジャスレイヤー的なのでした。

『コナン・ザ・グレート(Conan The Barbarian)』

シュワちゃんの出世作としてな映画。原作小説も読んだことないし、映画版も初めて観ました。この原作についてはブラッドレー・ボンド氏が度々言及しています。そもそも、エピソードの時系列を無視してカットアップ連載する手法も「蛮人コナン」に準ずるものなのだとか。

【ボンド】これはあの偉大な「蛮人コナン」に共通する哲学でもある。コナンが己のプリミティブな身体能力で文明人の魔術を破る時、そこには哲学的な意味合いが生まれているんだ。ニンジャスレイヤーにおいても、それは同様なんだよね。
https://twitter.com/NJSLYR/status/89003351890591745

で映画のほうは、ファンタジーなのに、だいたいのことを筋肉で解決するシュワちゃんが笑えた。忍殺の元ネタもそこかしこにあって、目立つところでは、あの蛇をモチーフにしたカルト教団は完全に「バトルクエスト・クレンチ・ユア・フィスト」で出てきたやつだね。

『デスペラード(Desperado)』

杉ライカさんが「『デスペラード』を繰り返し観ているうちにサブリミナルメッセージに気付き、ニンジャスレイヤー翻訳を開始」と書いているのがまったく意味が分からなかったんだけど、今ならすごく分かる。これは超面白かった。かっこいいシーン、おしゃれなセリフ回し、場違いなほどクールな音楽、なのにゲラゲラ笑いながら観れるという感じが、ほぼニンジャスレイヤーでした。主人公はフジキドとジェノサイドを掛け合わせたようなイメージだね。
とりあえず2回続けて観たけど、残念ながらサブリミナルメッセージは読み取れず。ただ、今後街でギターケースを見かけたら、もはや普通の目で見れなくなりそうです。キャラがほんとみんな良いんだよね。変態ナイフ男のダニー・トレホもかっこいいし、チョイ役で出てくるクエンティン・タランティーノのバックで流れる音楽も印象的。ブーブス・バンドにちょいちょい出てくる「ブシェーミじみた男」のスティーヴ・ブシェミも出てくるよ。これがまたいい役なんだ!

Roland AIRA MX-1

日記2015-01-24 22:03

AIRAシリーズの新ハードウェアは、ライブパフォーマンスに特化したミキサーでした。

Roland MX-1 | Mix Performer
http://www.roland.co.jp/products/mx-1/

細かい仕様はまだそれほど明らかになっていない部分もありますが、個人的に、まさにこういうものを待っていました。以前Alesisのミキサーで失敗した話は記事に書いた通りで(Alesis MultiMix 8 USB 2.0 FXが残念だった話 | EPX studio blog)、以来、ライブはTAPCOの6chアナログミキサーでどうにか代用していました。ガジェットやモジュール型シンセの多い昨今、こういう用途でのミキサーの需要は一定数あるはずで、それこそKorgあたりが作ってくれるのではとは思っていましたが。

とにかくTR-8のフェーダーが良いので、この感触のままミキサーになるならベストです。でいて、チャンネルごとのミュートやヘッドフォンによるキューイングもできて、みたいな。AIRAどうしの接続は専用のUSBポートが4チャンネルあって(AIRA LINK)、オーディオもMIDI情報もやりとりできるほか、TB-3はバスパワーでも動くそうです。ってことは、TB-3はオーディオ、MIDIケーブルどころかACアダプターも要らなくなる…!

PCとUSB接続すると、18チャンネルIN/OUTのオーディオインターフェースとして機能するそうで、これで好きなDAWでマルチトラック・レコーディングができそうです。さらにMX-1側のモードを切り替えることで(EXTERNAL MIXING MODE)、DAW側の各チャンネルをMX-1でコントロールしたりエフェクトをかけたりできるみたい。

特徴的なのがエフェクター用の16ステップシーケンサーなんですけども、これどうなんでしょうね。というのは、TR-8でもステップごとにディレイ/リバーブがかけられるようになっているんだけど、これすごく使いどころが難しくてですね。例えば「3と14ステップめだけにエフェクトをかけたい」っていうケースって自分の場合ほとんど想定できなくて、メインフィーチャーとして必要なのかどうか、今のところあまり分かりません。
ただ、同時に複数の種類のエフェクトを、好きなステップに設定したものを保存できるようなので、これはつまり、TR-8でいうSCATTERバリエーションを自作できるというイメージに近いのかな、と考えています。

ちなみに、上のYouTube動画はいつもわりと鋭いツッコミでお馴染みのSonicstateによるもので、だいたいのFAQに関しては切り込んでくれています。PCからMX-1を介して、その先に接続したTB-3やTR-8を外部MIDI機器としてコントロールできるかとか。今のところ、どの記事やデモよりも情報量が多いです。

その他で気になっているのは、通常のミキサーで定番の3バンドEQがコンソール上にないこと。各チャンネルのTONE/FILTERツマミに好きな種類のEQをアサインして値を設定できるようなのですが、例えばベースシンセを接続している場合、キックと帯域がバッティングしないように低域を削りつつ中域を持ち上げたりするような、一時的にかけるフィルターのような効果ではない、パーマネントな設定ができるのかどうか。

あとは、MASTERINGボタンがあり、スペック上に記載されているような10種類のマスタリングエフェクトがあるのであれば、どのような効果で、制作にはどの程度使えるのかみたいなことが気になります。要するにこう、極端にエッジが立っているような感じではなく、上手いことアナログミキサーっぽく音をまとめられると便利だなあと。

価格次第で時期はちょっと考えるかもしれませんが、私は導入する方向で検討しています。発売は春ごろ、価格はTR-8と同じくらいという話もありますが、それならだいぶ割安感あるし、AIRAユーザーでなくてもメリットはありそうです。何にせよ、いろいろと触って試してみたいですね。

Roland JD-Xi

日記2015-01-24 18:04

NAMM絡みの新しい発表が各社出揃いましたね。ARP OdysseyとかProphet-6とかみたいな王道シンセもあれば、Teenage Engineeringの電卓みたいなのもあったり、はたまたSQ-1やBeatStep Proみたいな純粋なシーケンサーもある一方で、CASIOのやつみたいなキワモノ系グルーヴボックスがあったりで、今年はいつにも増して賑やかな感じがします。
そんな中、Rolandの新製品が気になったので書いておきます。

Roland JD-Xi | Synthesizer
http://www.roland.co.jp/products/jd-xi/

少しだけ事前情報が出て話題になっていたシンセ。パネル上のAnalogという文字が物議を醸していましたが、なんとアナログとデジタルのハイブリッドでミニ鍵という、ちょっと今までのラインからは想像できない製品でした。

「クロスオーバー・シンセサイザー」と謳われていますが、これは複数のオシレーターをミックスないしレイヤーできるというイメージではなくて、デジタル2パート、アナログ1パートが独立した系統として存在しているというもの。面白いのが、これに加えて1パートのPCMドラムパートがあって、これらすべてに対して16ステップ×4小節のシーケンサーによって、ループシーケンスが打ち込める(リアルタイム/TR-REC)。つまりこれは、世界観としてはかなりグルーヴボックスに近いシンセのようなのです。
4パートの簡易的なものとはいえ、こういうマルチなグルーヴボックスってMC-808を最後にRolandからはしばらく出ていなくて(その間にElectribeだとかが席巻してしまった)、こういう形で戻ってくるとは思ってもみませんでした。ってのも、キーボーディスト向けやプロ用のハイエンドなシンセは常にアップデートされていたけれど、DJ/クラブ系に寄せてくるのはAIRAブランドだけかなというイメージだったのです。実はINTEGRA-7やFA-06/08みたいな音すっごく興味あったんだ。

パネルを見ると、いわゆる正統派のシンセのような細かい音作りができるようには設計されていないようなのですが、それを差し引いても、スピード感第一で直感的に音を探して重ね録りしていけるというのが、要するに自分なりの使いかたが明確にイメージできて、これはいいなと。ビビッときました。

上の動画では、USB接続したPC上のCubaseにJD-Xiで弾いたフレーズを重ねて曲を作っていく様子と、後半ではビルトインシーケンサーの再生のみで、パートを抜き差しする様子が確認できます。

Roland USのブログ記事を読むと、ドラムパートは音色ごとにピッチやエンベロープをエディットして、自由な組み合わせでキットとして保存できるようで、思っていたよりも複雑なことができそう。また、これら各パートの音色とシーケンスの情報は、グルーヴボックス系でいうパターンのような概念で1セットとして保存できて、メモリー領域はプリセット256+イニシャル256とのこと(こちらの動画より)。

NAMMで同時発表されたのが、上位モデルにあたるJD-XA。プロトタイプ機の展示のみではあるものの、アナログがポリフォニックであることが示唆されているのをはじめとして、格段に高度な音作りができそうです。もちろんこっちの音も早く聴いてみたいし、最高に魅力的なんだけど、JD-Xiのフットワークの軽さというかパッケージ感はまた別物のような気がしています。第一これで、実売価格が税込54,000円くらいというじゃないですか。

ICONのインタビュー記事では、三木社長体制のもとでの新ローランドの哲学が、こういうある意味エントリークラスの製品にもはっきりと示されていることが語られています。

ICON ≫ 製品開発ストーリー #1:ローランド JD-Xi ~ ローランドが世に送り出す約30年ぶりのアナログ・シンセで、初のミニ鍵盤製品
http://icon.jp/archives/9758

私は、アナログかデジタルかという点にはまったくこだわらない派なんですが、あのAIRAにおいても頑なにデジタルによるブレイクスルーを標榜していたRolandが、こういう形でアナログを採用するというのは確かに意外でした。しかしそもそも就任当初の三木社長のインタビューを読むと、アナログやらないと言っているわけでは全然なくて、むしろ今回のような製品の開発を示唆しているようなところがあるんですよね。

アナログに魅力があるとお客様が見ている、そのことは素直に認めなくてはいけません。それがどんな点なのか、それがデジタルでできないのか、アナログのどの部分なのかは追究していきたいところです。もちろん、楽器を作る手段としてデジタルにこだわることはないと考えています。どんな技術をどう使うかは楽器職人の腕にかかっているものです。それがデジタルだろうが、アナログだろうが、創造性というのが満たされているのであれば、メーカーとして進んでいく道だと考えています。もちろん、いまの製品にもアナログ回路は搭載しているわけで、アナログでまったく新しい方向があるのなら、そうした手段もとっていきたいと思います。アナログ回路や真空管といったものへのリスペクトはあります。ただし、レプリカを作るという発想はありません。
【藤本健のDigital Audio Laboratory】第549回:Rolandの三木社長に聞く、新体制と製品展開 - AV Watch

JD-Xi、最初のフィーリングで「これ、買うやつだなあ」と思ってしまったので、今のところ買う方向です。シンセは直感だ。メインで使っているSH-201も、思えば2006年購入とじき9年経つので、久しぶりのキーボードです。3月末発売予定とのことで、今日あたりから各店舗で先行予約が始まっている模様。

AIRAの新製品についても書こうと思ったんだけど、長くなったのでまた別の記事で。

etwas Neues vol.2@新宿BE-WAVEに出演します

活動2015-01-24 15:23

etwas Neues Vol.2 flyer

さてまた色々と書きたいブログネタが溜まっているのですが、まずは告知です。来週末31日土曜日、旧知の友人で優れたトラックメーカーのカガくんが主催するパーティー、「etwas Neues」に呼んでもらったのでDJで出ます。パーティー名はドイツ語でsomething newを意味するとのこと。前回は新宿三丁目のBar Baobabでの開催でしたが、第2回にあたる今回はBE-WAVEです。実は遊びに行くのも初めて。

RA: Etwas Neues at Be-Wave, Tokyo
http://jp.residentadvisor.net/event.aspx?662946

デイイベントで、15時始まりの20時終わりです。1,500円1ドリンクとのことなので、気軽に遊びに来てくださいね。私は3番手の予定で、例によってTR-8を使ったテクノセットを考えています。当日の流れ次第ではありますが、Aki-Bugのときよりもちょっと深いレンジの音を出せたらと。

Twitterアカウント(@etwasNeuesTokyo)もあるようなので、よかったらフォローしてみてください。なかなかない感じのラインナップで、当日が楽しみです。

Aki-Bug Stars&AQUANAUTS、ありがとうございました

活動2015-01-19 13:17

20150111-_DSC2806

両イベントいずれも、お世話になりました。DJを始めて今年で15年になるのですが、長く続けているといろいろと声をかけていただけて、嬉しいことがあるものです。

最終回の秋葉原屋内レイヴ「Aki-Bug」は大成功でしたね。アキバグらしいごちゃ混ぜ感と、みんなで楽しくしていこうという能動的なDIYエネルギーが合わさって。毎度のことながら、あれだけの短時間で設営・撤収をこなし、事前連絡や手回しを含めてきぱきと仕切るじくうくんとスタッフの皆さまには頭が下がります。お疲れさまでした。

私はいつも通りのテクノで。お祭りらしくちょっとだけニンジャスレイヤーネタとかも入れつつ(反応してくれた方ありがとうございました!)、概ね序盤のウォームアップに貢献できていたようで良かったです。イメージ通りできました。
上の写真はオフィシャル撮影班のかたに提供していただいたものです。また、自前で録音した音源を調整のうえSoundCloudほかにて公開していますのでよろしければ。

SoundCloudは容量の都合でいずれ取り下げると思いますが、mp3をこちらのリンクからダウンロードできるようにしておきます。トラックリストは以下に。

  1. ニンジャスレイヤー /メナス・オブ・ダークニンジャ [eb!]
  2. Cassegrain /Scythian [Prologue]
  3. Truncate /Modify [Truncate]
  4. James Ruskin /Work (Steve Rachmad Remix) [Blueprint]
  5. The Plant Worker /Zeta [Quant]
  6. Roman Poncet /Lunacy [Deeply Rooted]
  7. Alan Fitzpatrick /1992 [Drumcode]
  8. Hardcell /The Draughtsman [AMC]
  9. Surgeon /Badger Bite (2014 Remaster) [SRX]
  10. Player /003 (DJ Bam Bam Remix) [Player]
  11. TR-8 Improvisation

翌週、17日土曜は茶箱でドラムンベースパーティー「AQUANAUTS」。今回も最高の環境で最高の音が鳴っていて、すごく気持ちが良かったです。これはやはりどうやっても自宅では体感できないし、茶箱でドラムンの良さがもっと多くのひとに伝わればいいなと思います。

レジデントDJの5人は、みんなそれぞれの切り口でリキッドファンクを追求していて、とにかく好きなものを突き詰めていてブレない感じがカッコ良かった。短い時間だったけど、初めましての方ともお話できて楽しかったです。

私はといえば、久々のドラムンベースセットにちょっといろんな迷いが出てしまい、思い描いた通りにいかない部分も多くて苦戦を。もうすこしラウンジに寄せるべきだったんだけど、SBCDNBのときと近いノリで、あれもこれもと欲をかいてしまいました…。
でも、同じハコでドラムンベースの良さを伝えるAQUANAUTSさんの力になれて嬉しかった。これからもっと楽しみなパーティーです。

個人的には今回使えなかったNu:Toneの新しいやつとか、SyncopixやVospiみたいなのを、Megsisちゃんやga_ck_ieくんがかけてくれて最高でした。あとHizuruさんが90年代のクラシックとジューク/フットワークとクロスオーバーさせていて新鮮で。"The Tree Knows Everything"久しぶりに聴いてじーんとしてしまいました。

AQUANAUTS vol.5@茶箱に出演します

活動2015-01-05 16:48

AQUANAUTS vol.5

告知です。どらむん町内会/Plug LoungeのMegsisさんが主催するドラムンベースパーティー「AQUANAUTS」の第5回にDJで呼んでいただきました。1月17日(土)の夕方から夜の時間帯です。前回からハコを茶箱に移して、今後は隔月開催とのこと。サウンドの傾向としては、リキッドファンクを中心としたラウンジ感のあるドラムンベースに特化したパーティーです。

AQUANAUTS
http://aquanauts-liquid-funk.tumblr.com/

同じ茶箱で私がオーガナイズする「SBCDNB」はいま完全に不定期になってしまっていて、しかもどうやっても自分自身はお客の体では楽しめないので、あのサウンドシステムでドラムンベースを聴ける機会が増えるのはすごく嬉しいです。普段ドラムンに馴染みのない方にこそ、おすすめ!

私にとってリキッドファンクというのは、いつでも聴きやすく空気のように浸透する音楽です。コード感やメロディーがあることによって、同じドライブするのでもただ上げるのではなくて、より緩やかに、バックグラウンドで展開していく感じというか。広義のハウスに対するディープハウスというようなイメージ。

かたや「2014年の10枚」という記事でも触れたEnaさんや、Samurai/Exitレーベル一派など、音数を最小限に絞ったミニマルなドラムンベース、あるいは半分の80-85bpmあたりを積極的に攻めるドラムンベースがあって、これもまたミックス次第では長いスパンで展開させることのできる「深い」ダンスミュージック。

いまDJに関連して興味があるのは、この両者を繋ぐようなスタイルのものなので、AQUANAUTSでもそんな感じでプレイしたいと思います。あとそれからこの日も、DJのなかでRoland TR-8を使ってリアルタイムにチャカポコ叩いてみようと思います。練習でジュークっぽい808シーケンスを作って重ねてみたけど、いけそうな感じ。アップデートで追加された707/727系のパーカッションもいい感じなので、お楽しみに。

ってわけで、17日土曜日は茶箱でお待ちしていまーす。

最後のAki-Bug「アキバグスターズ」に出演します

活動2015-01-02 13:08

2008年の「ハチロク」以来不定期に開催されてきた、秋葉原を舞台とするオールジャンル屋内レイヴ「Aki-Bug」シリーズの最終回に声をかけていただきました。5年前(6⇒ZEROのセットと録音 | EPX studio blog)、2年前の前夜祭(Aki-Bug Super | EPX studio blog)に続くDJ出演となります。
1月11日日曜日(祝前日)夜10時から、場所は秋葉原BAGUSです。

Aki-Bug Stars
http://aki-bug.com/

Aki-Bugシリーズに対する私のイメージは、秋葉原文化を愛する人のための、全力の大人の文化祭という感じ。初期のころ遊びに行って驚いたのが、この場において、いわゆるオタクの子たちが、アニメとかに由来しないクラブミュージックに対してもすごくオープンマインドで、逆にその畑に属さない私のほうが保守的だったと痛感させられたこと。
今でこそアキバ系DJカルチャーなんてものがあるようだけど、なんというか、ラベリングせずとも自由に好きなものを楽しんでいいという、当たり前のようでいて難しいことが、オーガナイズ陣のDIYと創意工夫によって、自然に実現できているのが凄いなあと思います。

なので、今回は私も特に奇をてらわず、敢えていつもやっているテクノを短い時間のなかに詰め込んでみるつもりです。残念ながら、Aki-Bugとしてのイベントは最終回とのことなので、いままでご縁がなかった方も、あるいは興味はあれど参加する機会がなかった方も、ぜひ遊びにきてくださいね。きっと誰にとっても楽しいお祭りになることは、過去の実績が保証済みです。そう、ぜひ新年のお祭り気分で。

あけましておめでとうございます

日記2015-01-02 12:13

今年もよろしくお願いします。

年越しは茶箱さんでのカウントダウンパーティーでした。楽しかった!なかなか珍しいラインナップで、普段お話しできなかった方々とも新年のご挨拶を交わすことができて、嬉しかったです。年末年始休業中のところ、今年もこういう機会をくださったエージさんに感謝です。
DJはTR-8を持ち込んで、130bpmテクノの3デッキめとして使うような感じのセットでした。Traktorで使う場合と違い、手動でのピッチ合わせになりますが、なんとかなります。そこそこイメージ通りに使うことができたので、今年はこの組み合わせでいっぱい経験を重ねていきたい。

途中、中抜けして穴八幡宮へ初詣。この日の夜は比較的あったかくて、予報で懸念された雨にも降られず、いい感じでした。

終演後、サプライズでwatさんとライブ出演者による突発セッションもあったりで。この日とにかく例年になくライブが充実していてですね、X68000で超絶サウンドを聴かせてくれたhizmiさん、オクタと303とモジュラーシンセの909stateさん、急遽機材を持って参加したQuarta 330さんなど、新年早々マシーンがずらりと並ぶ光景は壮観でした。ここが2015年か(写真:Sangoさん)。

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参加されたみなさま、お疲れさまでした。
余力があればよそのパーティーをハシゴして遊んで帰ろうと思いましたが、けっこう飲んでしまったせいか、ほどよく眠くなっちゃって、普通に帰って寝正月でした。三が日はのんびりします。

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