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最近観た映画から(2014年11月~12月)

日記2014-12-10 21:35

また空いた時間にDVDをいくつか観たので、前回同様、感想をメモっておきます。映画の感想は、最近の記事はだいたい「映画」タグをつけてます。

『JM(Johnny Mnemonic)』

「ニンジャスレイヤー」のSF元ネタ必修作品ということで観ました。一般的な映画レビューではいまひとつの評価のようだけど、私はこれ超おもしろかった。暗黒メガコーポ、知性イルカ、非合法ローテク電波ジャック組織。主人公がたかだか320GBのデータを脳に入れられて死にそうになっているのも、オールドスクールな電脳世界のCG描写も、今となってはひとまわりしてクール。"I want room serviiiice!"だけはアホっぽくて笑ってしまったけれど。
これ観たあと忍殺の「レプリカ・ミッシング・リンク」を読み直したんだけど、最終ステージの描写がまんまこれと同じでしたね。知性イルカが知性マグロなだけで!ウィリアム・ギブスンの原作小説も読みたくなりました。

『インセプション(Inception)』

『インターステラー』を観るにあたり、クリストファー・ノーラン作品を予習しようと思っていくつか借りてみました。まずは本作、すごくおもしろかった。予備知識ゼロで観始めて、序盤さっぱり理解できなくて自分がおかしいのかと思ったけれど、ちゃんと分かるようになる構成になっていて。最後は圧倒的な仕掛けで収束していく物語、ある種予定調和的に終わるのかと思いきや、うわーと叫びたくなるような鮮やかなラストカットで興奮しました。コマがふらふら揺れるというだけで、あんなに複雑な情報を表現するとは。
DVDのボーナスコンテンツに、作中のイベントを時系列で整理した、監督直筆のインフォグラフィック的なメモがあって、頭の良い人の世界を覗き見たような感じ。

『ダークナイト(The Dark Knight)』

で劇場で公開3日目に『インターステラー』を観たあと、これを観ました。が、私がバットマンにほとんど馴染みがないということと、3部作の2作目をいきなり観たということを差し引いても、いまひとつハマれなくてですね。映像として見せたいもののために登場人物が動いている、みたいなのがアベコベで(道理にフタをしてひたすら無理を通す感じ)、キャラクターの動機に感情移入できなかった。主人公とライバルが取り合ってるヒロインに全然魅力がないし。3時間がほんと長くて。ただ、ジョーカー役のヒース・レジャーの演技の凄味は素人にも分かって、他の出演作にも興味を持ちました。

『メメント(Memento)』

さらにノーラン監督作品を遡って、00年の作品。これはおもしろかったです。近作のような娯楽に振り切った作品ではなく、記憶をテーマにした地味で実験的なスリラー。特徴的なのが、断片化されたシーンを時系列に遡って辿っていくことで真実に迫っていくという手法なんだけど、冒頭をまず逆再生の映像から始めることで暗に「ルール」を提示するところが上手いなあと。時間の逆行は、まず前のシーンの始点と終点を覚えてなければ話が繋がらないので、主人公ばかりでなく観客の記憶力も試される感じで。そのうえ、登場人物がウソつきだらけという。
カタルシスがないかというとそうでもなく、最後のほうのヤマ場ではちゃんとplot twistもあって、この仕掛けをこうやって使ってくるのかみたいな。おそらく、作りようによってはもっと分かりやすいように作れたとも思うんだけど、十分に楽しめた。このスケールの映像媒体でしか表現できないことをやっていて、アートとして魅力を感じました。

『楽園追放 -Expelled from Paradise-』

先月公開されて話題になっているアニメーション映画。先に水島精二監督と脚本の虚淵玄さんへのインタビュー記事(水島精二監督×脚本・虚淵玄『楽園追放』インタビュー前編 「なぜ楽園なのか?を考えて欲しい」 | アニメ!アニメ!)を読んで気になっていたところ、思わぬ機会があって意外と早いうちに観ることができました。
これ、絵柄などから言ってもある種の免疫がある層に向けた作品であるとはいえ、SFの定番モチーフをコンパクトにまとめた快作で、私はすごく好きです。旧人類、進化した人類、進化したAIの三者が対峙する構図は、虚淵さんの『翠星のガルガンティア』とまったく同じなんだけど、それよりもエッセンスが濃縮されて、言いたいことだけがズバッと表現されていました。

ストーリー的には、中盤くらいまでに何となく落としどころが見えてきてしまって、「まどマギ」なんかを経験している以上、もうひと捻りあってもいいなとは思いつつも、映像的な見せ場もきちんとあって、最後の余韻もあって。タイトルもいいよね。
セルルックの3DCGアニメーションに関しては、まだ手描きに及ばないとはいえ、観ていて違和感のようなものは全然なく、アメリカのアニメ映画とは違う独自の進化の途上にあるんだなあと感じました。

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