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『リトルウィッチアカデミア』原画展

日記2014-02-27 14:12

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『リトルウィッチアカデミア』とアニメミライ~等身大原動画でみる作画の魔術~展に行ってきました。2月24日、秋葉原のアーツ千代田3331にて。残念ながら会期が短く、この記事を書いている今日が最終日なのですが、会場内の撮影とブログ等へのアップがOKとのことだったので、いくつかの写真とともに覚え書き程度に。

『リトルウィッチアカデミア』は、『グレンラガン』を作り、その後ガイナックスから独立して現在『キルラキル』を制作しているアニメーションスタジオ「TRIGGER」による2013年の短編アニメ作品。元々、文化庁による若手アニメーター育成事業「アニメミライ」の一環として制作されたそうです。そうです、というのは、私もこの作品を知ったのは劇場公開が終わったあとのことで、たしか去年グレンラガンに超ハマっていた(天元突破グレンラガン | EPX studio blog)ころ。

私はそれまで、アニメはそんなに熱心には追いかけていない方で、少なくとも原画とかに注目するような鑑賞の仕方は全然していなかったのですが、グレンラガンで完全に絵の魅力にやられてしまって。単に上手いだけじゃなくて、動かすことを前提としている絵の一枚一枚のパワーというか、そういう漫画などとはまた違ったアニメ特有の良さ。気づくまでは多分考えたこともなかった。

ちょうどその前後に、『リトルウィッチアカデミア』の続編制作を前提としてクラウドファンディングで費用を募るにあたり、本作がYouTubeで全編無料公開されていた期間があって、私はそこで観ました。25分の短い作品で、お話は単純明快、魔女に憧れて魔法学校に入学した落ちこぼれの女の子が、いろいろあって大活躍するみたいな感じ。短い時間にいろんな要素を詰め込んで、しかもかわいらしい絵がめちゃくちゃよく動くので、体感的にはもっと長く感じました。端的に言って、おもしろかった。

前置きが長くなりましたが、その原画の展示を中心とした「アニメミライ」の取り組みを紹介するイベントがあるというので、行ってきたわけです。なにしろ今、放映中の『キルラキル』にどっぷりハマっているし(『キルラキル』1クールめまでの感想とか | EPX studio blog)、吉成曜さんをはじめとして多くのスタッフが本作にも関わっていると聞いて。
会場のアーツ千代田3331は、中学校の校舎を改造したアート系の文化施設で、公園やカフェなども併設するちょっと不思議な空間でした。

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展示の目玉というのがこの「等身大原画パネル」で、原画から切り出したキャラ絵を引き延ばして、空間上に立体的に配置することで、アニメーションならではの「動き」を前提とした筆致の巧みさを見せようというもの。

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さらにおもしろかったのが、それがこのようにコマ送りで2次元の壁のなかに「入って」いくのです。生き生きとした線の魅力も、しかもその線の引きかたに一切迷いが感じられないあたり、つくづく職人技だなと思いました。以前はアニメーターって、漫画家とかイラストレーターと連続した地平の仕事だと思っていたのだけど、実はそれとはまったく違う職能が必要なのだなと。
原画を担当した若手アニメーターに対して、監督の吉成さんのコメントを記したパネルがそれぞれついていて、曰く、絵が上手くても、前後の動きや全体の流れを意識して、勢いを殺さないような絵でなければダメなんだというようなことでした。

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たくさんの絵の中には、ほとんど視認できるかどうかというレベルの、動きの中に一瞬だけ入る絵もあって、その極端にデフォルメされた絵が入ることによって初めて、アニメーションとしてそれらしい動きになることがあるのも知りました。しかも、この原画と原画の間を埋める膨大な量の動画があって、それを全部人力で描いているというのは、(いまだに)にわかには信じられない。それこそ、どういう魔法なんだろうという。

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他にも、吉成さん自ら原画を描き進める様子や背景美術が完成するまでの様子を定点カメラで捉えたショートフィルム、制作中の2014年の「アニメミライ」作品の関連資料など、思っていた以上に充実した展示で、行って良かったです。若手アニメーターの作品とは言うけれど、まったく素人の想像の範疇を超えた、卓越した職人の技を垣間見た気分でした。

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