blog

フリーランスのWeb制作 : デザイン、HTML/CSSコーディング、CMS
EPXスタジオ www.epxstudio.com

Sprout feat. Current Value

テクノ2013-11-17 22:44

IMG_20131117_033128

前回ラウンジDJで呼んでいただいたパーティー「Sprout」に、ダークステップの第一人者Current Valueが出演するというので遊びに行ってきました。言わずと知れた東京随一のダークドラムンベースパーティーで、場所はいつもと同じく中野heavy sick ZERO。今回、これ以外のゲストもバラエティーに富んだラインアップで、特にhanaliさんやNyolfenさんのライブ(どちらも初めての体験)、PortaLさんやMAHIRUくんのDJはかっこ良かった。Sproutレジデント勢はもはや言うまでもなく!

Current Valueは3時前くらいから始まって90分のセット。先日Dommuneでプレイしたときとおそらく同じような構成で、ライブというか、自分の曲だけでDJをするスタイルでした。この日は、オープン直後からかなりの混みようでキャパが心配ではありましたが、なんとか満員のフロアのいい位置に潜り込めて、フルに楽しむことができました。

いやー、壮絶だった。工事現場のドリルのように連打するキック、変則的に叩く乾いたスネア!最近のアルバム(Stay On This Planet [Subsistenz] :: Beatport)っぽい今風なマッシブなトラックも交えつつ、まさにこれが聴きたかったというCV節ダークステップの真骨頂も、お腹いっぱいになるまで聴けた。緻密に構成して再現するというよりは、ラフにその場の勢いに任せて、ルーパーやフィルターなどの派手めエフェクトをガンガン入れてくるところはライブっぽかった。

今回の初来日ツアーは、国内4都市を回るというもので、この日の東京が最終公演。加えて、Dommuneでの「第2回ダークステップ会議」内でのインタビューも素晴らしくて、Current Valueというアーティストの職人肌なところがよく伝わってくる内容でした。
話のなかで特に印象に残ったのは、うろ覚えだけど、

  • アイデアが浮かんだ時は、作りたい曲のイメージが完全に頭の中にある。
  • 好きな曲は実際に完コピしてみて、音作りやサウンドデザインを研究する。そして、頭の中にある音を実現するためにどういうアプローチが必要か試す。
  • 1曲の制作にかける時間は、長くても2時間。それ以上かけるとイメージがブレてしまう。

…というもの。天才肌なのは曲を聴いて知っていたけれど、それは感覚的なことで、日々こんなに地道な努力している人だとは思わなかった。名古屋滞在中にホテルで作ったという曲を、実際にライブでプレイしていて、やはりなんかもう次元が違うというか。

私がドラムンベースを聴きだしたのは、前も書いた通り、ここ3年くらいの話で(ドラムンベースを聴いて丸3年 | EPX studio blog)、それもCurrent ValueやLimewax、Donny、SPLといったダークステップに代表される先鋭的なサウンドに出会ったことがきっかけでした。
かつてGlenn Wilsonのもとでハードテクノを作っていたDean Rodellが、すっかり転向してCurrent ValueとMachine Codeというプロジェクトを結成していたことも驚きだったし、去年、CVがBjörkのリミックスをしたというニュースを聞いたときも大興奮したものです。

満員のフロアに、この分野の神様とも言うべき人物をライブで招聘してくれたことは歴史に残る快挙だし、これも「Sprout」というパーティーが、何年も前から地道に積み重ねてきたことの結果なのだと思います。私を含めてこの日、ひとつの夢が叶ったという人がたくさんいたはず。何より、これを実現したSproutクルーの面々がむちゃくちゃ楽しそうに暴れていて、いいなぁと思いました。これからも期待しています。

Current Valueの作品

普段テクノとかを聴いていて、ドラムンベースはあまり…という人のなかにも、ダークステップを好きになれる要素はきっとあって、それは独創的なビートの組みかただとか、あるいは頭を真っ白にして踊れるところだとか。少なくとも私は、最初に先入観を完全に壊されたおかげで、未知のジャンルに挑むことができたような気がします。

なので、以下に私が好きなCurrent Value作品をいくつか挙げておきます。
(YouTubeは消えている可能性あり。タイトルはBeatportへリンクしています。)

Current Value & Donny /Nightmare Man [Future Sickness] (2009)

たぶん最初に買ったCVの曲がこれ。ホラー映画からのサンプリングと思しきおどろおどろしいイントロから、特徴的なシンセSEの直後、突如幕を開けるドラムの乱打。ドラムンベースって何だっけ?ってなる。

Current Value /Mothman [L B Recordings] (2010)

初めて聴いたとき腰が抜けそうになった。工事現場ドリルサウンドの極致!

Limewax & Current Value /Tempest [L B Recordings] (2010)

同じくダークステップの第一人者Limewaxとの共作で、複雑すぎる暴力的リズムパターンの組み合わせ、合間に差しこまれるボイスサンプルもかっこいい。この日トリの3x6くんがプレイしていて超上がった。

Axis & Trank /The Scent (Current Value Remix) [Ohm Resistance] (2009)

飛び交う絶叫、嵐のような乱打。異常な高揚とスピード感!血液が沸騰する。

Current Value /Warship [Barcode] (2011)

ドラムンベースのセオリーを完全に無視した変則的リズムパターン。合間を埋め尽くすように16分で打ち鳴らされるキック。

Björk /Thunderbolt (Current Value Remix) [One Little Indian] (2012)

最初に"Crystalline"のリミックスが出て度胆を抜かれて、さらにそのすぐ後に出たこっちはもっと凄かったという。不穏なイントロから、太いベースライン、CVらしい乾いたスネアの乱打とビョークの声が奇跡の完成度で結束した快作。ライブでもプレイしていました。以前はBeatportでも買えたけど、現時点では消えているようです。

Current Value /The Reading [Barcode] (2012)

このくらいの大暴れはもはや通常運転という。この、枠に収まりきらない感じが。

Share on Tumblr このエントリーをはてなブックマークに追加