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千葉 鋸山へ

旅行2013-11-11 01:51

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土曜日は、先輩の杉山さんに声をかけていただいて、日帰りで千葉県の鋸山(Wikipedia)というところへハイキングに行ってきました。房総半島の南のほうで、自宅(横浜市)からだとものすごく遠いイメージがあったのだけど、三浦半島の久里浜港からフェリーが出ていて、意外に近いのだということを知る。千葉県でも舞浜だとか幕張より先は、車乗らないからアクアラインでも行ったことないし、私にとってはまったくの未知の土地。パスポートいらないんですか、あ、ビザもいいんですかというレベルで。

10時半に横浜駅で待ち合わせて、京成本線の快特で京急久里浜まで35分ほど。駅からはバスで10分ちょいで、フェリー乗り場に到着。ここ久里浜港から出ている東京湾フェリーは、湾を挟んだ千葉県金谷港までの間を、1時間に1本ペースで結んでいる。距離にして11.5kmというから、どの程度かと思ったら、もう余裕で対岸が見えるんですね。改めてGoogleマップで見てみると、たしかにこの区間は湾を挟む最短距離で、いざ船に乗り込んでしまえば40分足らずという近さ。なるほど、このルートは頭になかった。車両なしの人間だけなら、往復1,280円。詳しくは東京湾フェリーのサイトで。

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当日は、快晴とはいかないまでもまずまずの天気で、フェリーの運航も支障なく。甲板に出てみるとそれなりの広さで、短いなからも船旅の雰囲気を味わえる。東京近郊に住んでいて、普段なかなか船に乗る機会はないからね。
さすがに東京湾の玄関口だけあって、大型船やタンカーが頻繁に行き来する。わりに近くを交差するような場面もあって、上手いことすれ違うものだなあと。

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港が近づくと、カモメの群れもわっさわっさやって来て、頑張ってカメラに収めようとしたけれど難しかったです。この日は、お出かけとしては久しぶりにK-rを持ち出しました。

さて、あっという間に金谷港。フェリーを降りると、既に南側に鋸山の威容が見渡せる。かつて採石場として名を馳せ、そのむき出しの岩肌と尾根がノコギリを連想させるというので「鋸山」なのだそうで。

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たしかにこれは波形そのものだ!
ノコギリといえば、オシレーターの基本波形としてシンセサイザー野郎にはお馴染みだけども、DAWのやりすぎで山が波形に見えると言いだす人がいたら、ちょっと疲れてるんじゃないかと思う。
そういえば、『魔法陣グルグル』で最初に攻略するダンジョンもたしかノコギリ山だった。

のどかな漁港の風景を横目に、徒歩15分ほどで、鋸山ロープウェイの山麓駅に到着。そう、山頂まではロープウェイでひとっとびで、尾根の一帯に散策コースが整備されているというわけなのでした。高さは300mそこそことはいえ、崖と言えるほどのけっこうな傾斜で、確かにここを普通の登山のようにして登っていくのはそれなりに覚悟が要ると思える。

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で、山頂。思ってもみなかったけど、これはなかなかの眺望!東京タワーと同じくらいの高さなので、スケール感も同等のイメージで、しかも障害物がなくほぼ全周見通せる。あいにくこの日は曇りがちで、スッキリとはいかなかったものの、それでも北西側はいま来た金谷港からずうっと東京湾、三浦半島と見渡せて、南東側は紅葉に色づく前の山々、それに南房総の海岸線が先の先まで細かい曲線を描いているのが見える。晴れた日だと、富士山や大島まで見えるんだって。

さて、見どころは眺望だけではなく、山の一帯にある「日本寺」というお寺だということで、山頂駅から山道を少し歩いてそちらへ。日本寺とは大層な名前だけれども、観光スポットによくある怪しげな宗教施設の類ではないようで、西暦725年に端を発する由緒あるお寺さんなのだそう。なかでも大仏像は、奈良の東大寺のものを凌ぐ日本一の高さ31mということで知られているそうです。看板にもチラシにも、盛んに日本一と記されていたので、全高120mという狂ったスケールの牛久大仏(Wikipedia)は立像だからカウントされていないのか、お察しということなのかなんなのか。

拝観料600円を払って中へ進むと、アップダウンする細い山道と急な階段で繋がれた、まるで登山道かハイキングコースのような敷地。少し行くとまず目に飛び込んできたのが、かつての石切り場の様子をありありと残す切り立った岩壁で、その先の窪みのようなところに、突如30mの観音像!ここはインドかエジプトかという雰囲気。

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まあ、大きさは別にしても、美術としておよそ精巧な作りとは言えないのだけど(6年をかけて昭和41年に完成とある)、この無骨さがB級っぽくていいですね。

百尺観音の脇を登っていくと、そこは「地獄のぞき」と命名されたスポットで、崖が飛び込み台状に突き出した見晴らし台になっている。私も、高所恐怖症というほどではないにしろ、人並みに高いところは苦手。でも、せっかくだからというので地獄を覗いてみる。はー…これは。

それから、順路に従って山道を行く。道中、表情豊かな大小の石仏が点在する「千五百羅漢」を見学。18世紀末の石工、大野英令とその一門の手になる作だそうで、これもなかなかの見応え。明治維新の廃仏毀釈の難を経て、首と胴体がちぐはぐな仏像も少なくなく、それも含めてミステリアスであると同時に、なんだかユーモラスでもある。

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奥まったところへ進むと急に視界が開けて、その先の山の岩壁を背に、いよいよ件の大仏が。大きい…んだけど、奈良や鎌倉とは対照的に辺りが開けているせいか、それほどは大きくは見えない。なんだか表情はキリリと鋭く、慈悲深いというよりは格闘家のような雰囲気を漂わせていました。なるほどね。

鋸山、登ってみれば思っていた以上に歴史ありで、なにより景色も良いし、半日まるまる遊べました。ただ階段のアップダウンが容赦なく、足腰に不安を抱えている人にとっては大変かも。車で行くなら、有料道路で大仏そばの駐車場まで行けるようです。

5時前に金谷港を出るフェリーで、またまた海を渡って神奈川県へ帰る。近づいてくる久里浜港の灯り、横須賀火力発電所の三つの巨大煙突。久里浜では、「みさご寿司」さんで海鮮丼とカニ汁をいただきました。美味しかったなあ。

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個人的には、房総半島全体がモヤモヤっとしていたところ、フェリーで行ける金谷と鋸山の一帯だけは霧が晴れました。まだまだ謎が多いな千葉県。何泊かしながら、ローカル線で房総めぐるのもいいかもしれないですね。それこそ、自転車でなんてのもいいな。

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