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ゲイリー・バートン、小曽根真、ピアソラ

タンゴ2012-05-08 13:24

Gary Burton Works

先日行ったLFJの会場で、ヴィブラフォン奏者ゲイリー・バートンとジャズピアニスト小曽根真さんのデュオによる「Face to Face」を購入しました。オリジナルは95年リリース。ずっと聴きたくて探していたもので、実は昨年の暮れにユニバーサルからベストとして廉価盤が出ていたという。ってことで、価格も1800円とお手頃でした。

Amazon.co.jp: フェイス・トゥ・フェイス: ゲイリー・バートン, 小曽根真: 音楽

気になったきっかけっていうのが、YouTubeでこの曲のライブの映像を見てしまったからなんですが。ピアノとヴァイブの息がぴったりで、互いに前に出たり一歩退いてみたり、絡み合いながら駆け抜けていく感じがカッコ良すぎて。というか、まずはマレットの動きが目に見えないくらい早くて圧倒されますね。

でこの曲、YouTube上に詳細がないので、ずっとタイトルが不明だったのですが、上記のアルバムに収録されていました。小曽根さんの作曲によるもので、タイトルは「弁当箱(Bento Box)」というものでした。弁当箱...。

そもそも、普段ジャズを聴かない私がなぜゲイリー・バートンを知ったかというと、ピアソラ経由なんです。写真右上のアルバムがそれで、86年にスイスのモントルーで行われたフェスでライブ録音された作品。ここに収録された楽曲は、アストル・ピアソラが自身の(後期)五重奏団とジャズ・ヴァイブ奏者ゲイリー・バートンのために書き下したもので、タンゴの文脈にヴィブラフォンという楽器を取り込んだ意欲的な作品群(ジャケットには"Suite for vibraphone and new tango quintet"と書いてある)です。

このアルバムは本当に良くて、ほとんどの曲が自作自演はこの一枚にしか収録されていないこともあって、すごく聴きました。"Vibraphonissimo"と"Nuevo Tango"が特に好きです。バンドネオンとヴァイブはこんなに相性がいいのか、と思いました。考えてみれば、どちらの楽器も音が出る部分で金属を使っているんですね。

残念ながらこのアルバムは音があまり良くなくて、ミックスもさることながら、ノイズやテープの継ぎはぎ箇所?が目立ちます。その点を差し引いても、熱気がビリビリ伝わってくる名盤なのですが。YouTubeには、別のラヴェンナでの超レアなライブ動画も上がっていますが、これはもっと音がひどいですね(とはいえ映像が残っているだけでも嬉しい)。

ピアソラ没後、98年にバートンが発表したのが、写真左上の「Astor Piazzolla Reunion」です。これは、旧五重奏団のメンバーに加えて、バンドネオンにビネリ、ニシンマン、ピアノにレデスマ、小曽根真らをゲストに迎えたアルバムで、ピアソラ自身もやらなかった、五重奏団の代表曲をかつてのバートン+五重奏団の編成で再現した夢の作品。アレンジャーはギターのオラシオ・マルビチーノ(一部はビネリによるもの)で、もちろんヴァイブ前提で書き下ろされた曲とは趣が異なりますが、聴きやすいですね。

さて、小曽根さんとのデュオには、ピアソラがバートンのために書いた"Laura's Dream"も収録されていました(ラウラはピアソラの奥さんの名前)。大胆なアレンジながら、忠実なところは極めて忠実で、後半の熱いバンドネオンのフレーズもピアノで完全になぞっていて、素晴らしかったです。

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