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東京ゲートブリッジを観てきた

写真2012-02-17 01:29

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火曜日の夜、たまたま翌日の休みが重なったizさんとフミアキさんが、開通したばかりの「東京ゲートブリッジ」を車で観に行くというので、文字通り便乗させてもらうことにしました。深夜に出発して、夜明けを狙う段取りで。

東京ゲートブリッジは、東京港の若洲と中央防波堤を結ぶ車道の橋で、主にお台場を通る首都高のバイパスとして、混雑緩和のために建設されたそうです。要はお台場や新木場の、もうひとつ外側にあたる埋め立て2つを結ぶ橋ですね(地図だとこのあたり)。ちょうど先の日曜日、2月12日に開通式があって、ニュースなどでも報じられていました。
特徴的なのがそのカタチで、三角形を組み合わせたトラス構造の桁を、上下互い違いに4ブロック組み合わせたような形状になっています。これには理由があって、東京港に入港する大型船と、羽田空港を離発着する飛行機の、どちらの妨げにもならないような高さ(桁下54m、最上部88m)を確保するためのアイデアなんだそうで。

深夜2時くらいにizカーに拾ってもらって、現地には3時くらい、まずは中央防波堤側から若洲へ。車の往来はほとんどなく、ひたすら真っ直ぐ奥へ延びる新道に差しかかると、照明も最小限で、なんだか荘厳な雰囲気。ていうか特に海側にはまったく何もないので、暗い。青白く光るピカピカの橋桁をくぐり、異様にテンションの上がる車内!

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暗くてよくは見えないものの、とりあえず若洲側でいったん車を降りる。この橋の端には、ちょうど区立若洲公園の入り口があって、歩行見学者用のエレベータにもこのあたりから入れる。あいにく夜間は閉鎖していて、公園の駐車場も開くのは朝の6時から。

持参した機材はPENTAX K-rと単焦点のsmc PENTAX-DA35mm F2.4AL(通称DA35安)、それとSIGMA 70-210mm F4-5.6 UC-II。三脚はまだ買ってないので手持ちで。大きめの建築物を気合い入れて撮りに行くのは初めてなので、構図なんかも手探りでやってみる。

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新木場側から船を撮ったりしたあと、再びゲートブリッジを渡って、今度は中央防波堤側から左手に反れる側道を下りていくと、反対側の昇降施設の足もとに辿り着きます。ここには、橋で使われるLED照明の電力を供給するソーラーパネルと、その簡単な案内板もある。しかし逆に言ってしまうと、観光向けの外面はそれくらいで、まったくもって武骨というか、そっけない感じです。開通直後とはいえ、一般車の影は一切なし。

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近くの埋め立て処分場から(?)ほんのり漂ってくる異臭をあとに、夜明けまでぐるっと湾岸をひと回り。国際展示場に寄り道したりして、6時ちょうどくらいに、再び若洲公園に戻りました。ここは、ゲートブリッジ側に600mほど突き出した防波堤を釣り人用に開放していて、そこが橋を間近で捉えることのできる撮影スポットになっているようです。架設工事のクライマックスでは、それはそれは大混雑だったとか(@nifty:デイリーポータルZ:最後の架設工事が大混雑)。

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撮影は、暗いうちはシャッター速度優先モードで、露出を大まかに調整しつつ不自然に明るくなりすぎないように。たまにK-rの「夜景HDR」モードも使ってみましたが、練習不足のためか、これといったショットは撮れませんでした。夜が明けてから困ったのは、ホワイトバランス。前夜に雨が上がったばかりで、空がかなり曇っており、太陽光設定だと大きく青被りして、曇天設定だと色ノリの悪いぼんやりした色味に。カスタムイメージで「銀残し」や「ほのか」「リバーサルフィルム」を試してみたり。

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歩いて橋に寄ってみて初めてわかる、スケール感。でかい!こんな巨大なものを、丸ごと、船のクレーンで吊って設置したというのは、なかなかに想像を絶します。そしてさらに近づけば近づくほど、逆に大きすぎてスケール感が分からなくなってきます。

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せっかくなので望遠でもいくつか。「東京ゲートブリッジ」という名称は公募で決まったそうで、その名の通り、東京港へのゲートとしての意味合いもあるようです。それだけに、早朝から大型船の往来が激しく、高さがギリギリ通るくらいの船が次々と門をくぐっていきます。意外にスピードが速くて、慣れない望遠レンズで構図まで即断するのは難しく、画面に捉えるのがやっと。

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そんな感じで、観光色こそ薄くレインボーブリッジのような派手さはないものの、近くに寄ると、相当に迫力と見応えのある建築物でした。帰り際、公園にいた野良猫が異常にizさんに懐いて、面白かったです。izさん、長時間の運転お疲れさまでした。

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その他の写真は、Flickrのフォトセット(2012-02-15 Tokyo Gate Bridge - a set on Flickr)へ。ちなみに着工から完成までの様子は、前述のデイリーポータルZの大山顕さんの記事と、写真ブログ「div id="photo"」さんの「東京ゲートブリッジ」タグのついた記事が大変読みごたえがあり、おすすめです。

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