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中大混声によるロ短調ミサBWV232

クラシック2011-09-29 02:09

Messe in h-moll

中央大学音楽研究会混声合唱団 第48回定期演奏会「J.S.バッハ:ロ短調ミサ BWV232」を聴いてきました。丹下健三氏の設計による、東京カテドラル聖マリア大聖堂にて。

私は、社会人になってからクラシックに足を踏み入れたこともあって、おそらくかなり遅いペースで、確実に噛み締めるように聴き進めています。当然、1,000曲以上あるバッハの作品のなかでも馴染みのない曲がまだまだあって、特にこの『ミサ曲ロ短調』のような長大な作品(通しで1時間40分~2時間弱)には、なかなか手を付けられずにいました。宗教曲ということに対しても、少し距離を置いていたかもしれません。

それが今年5月、ふとしたきっかけで、YouTubeのとある音源を聴いたためにどハマリしてしまい、後日、harmonia mundiから出ているヘレヴェッヘ指揮/コレギウム・ヴォカーレによる音源を購入したことが決定的となって、どうしても生のオケと合唱団で聴いてみたくなりました。調べていたら、母校の混声が定期演奏会でプロの古楽アンサンブルと3年に1度のペースでロ短調ミサを取り上げていることを知り、しかもこの秋に教会の大聖堂での公演とあって、即予約。

平日にも関わらず、定員800人+左右の追加席の計1,000人分くらいがほぼ満席でした。オケはオール古楽器によるMozart Academy Tokyo、ソリストは声楽アンサンブル「ラ・フォンテヴェルデ」のメンバーで構成され、指揮は白石卓也氏。18:30の開演で、前後半に分けての構成。

キリエ第1曲のKyrie eleisonから、迫力に圧倒された。会場は独特の残響が目立って、フーガ形式の短い掛け合いでは音が濁ってしまっていたものの、綺麗に重なったときの縦横への広がりかたは、コンサートホールでは聴いたことのない効果でした。
ロ短調ミサは、確かに演奏時間は長いけれど、各曲は数分だし、展開にメリハリとストーリー性があって飽きない。悲しく静かなところもあれば、グロリア終曲のCum Sancto Spirituのように、駆け上がる多幸感を目いっぱい表現したような部分もある。この演奏でも、古楽らしいきびきびとしたグルーヴを聴くことができて感動。

顕著だったのがやはりニケア信条(クレド)で、Crucifixusの出だしには背筋がぞくっとした。悲劇的な響きのコーラスが、重なり合いながら静かにフェードアウトしていき、そこからEt resurrexitで爆発するところも良かった。
クレドではConfiteorも大好きですね。フランチェスコ・トリスターノが以前、ミニマルミュージックの始祖はJ.S.バッハだというような主旨の発言をしていたけれど、反復によるトランス性というか内向的没入感は、言葉が乗ったときにさらに効果が鋭くなる。

教会で生で聴いて良かったです。依然として宗教性とか聖書そのものには興味はないけれど、音楽に対して敬虔になるというか、非日常に身を置くことで、かえって余計な先入観から切り離される。もっといろいろな演奏を聴きたいと思いました。

そうそう、東京カテドラル聖マリア大聖堂は、建築もまた近代的で特徴があって、ロジカルなバッハの音楽の雰囲気にもぴったりでした。いま、丹下健三氏らに代表されるこれらの建築様式を取り上げた企画展が開催されているらしく、機会を見つけて行ってみたいと思います。

メタボリズムの未来都市展:戦後日本・今甦る復興の夢とビジョン | 森美術館
http://www.mori.art.museum/contents/metabolism/index.html

Vアコーディオン・フェスティバル

日記2011-09-25 09:41

昨年に続き、Rolandが主催する「Vアコーディオン(イタリアに本拠を置くRolandの電子アコーディオンブランド)・フェスティバル」に行ってきました。5回目となるVアココンテスト世界大会の日本予選のファイナルを兼ねたイベントで、今年も秋葉原UDXシアターでの開催。

Vアコーディオンは、蛇腹から物理的に送る空気を音源にダイレクトに反映させる、独自開発のPBM音源を搭載した電子楽器。左右のボタン(あるいは鍵盤)にはかなり自由度の高い音色のアサインができるとあって、工夫と技術次第でバンドなみのパフォーマンスができるというのがウリのひとつなのだけど、今回のコンテストでは昨年に増してそのポテンシャルを見せつけられた感じ。

出場した7人が、それぞれに強みをちゃんと楽器にフィードバックさせていて、どれも個性的で面白かったです。特に、長いディレイを重ねたミニマルなイントロから始まった檜山学さんの演奏は別格で、ボタン式アコーディオンならではの速いキレのある指使いがカッコ良かった。あとからプロであることを知って納得。

そしてVアコのエヴァンジェリスト、長坂憲道氏のデモンストレーションが今年も凄かった。YMOのFirecrackerを、右手でメロ弾きながら、左手で打ち込みばりの正確なキック、スネアとベースをいっぺんに弾くという離れ業!

コンテストの様子は、イケベ楽器鍵盤堂さんのブログに詳しいのでぜひ。私もここでVアコーディオン買いました。

第5回Vアコーディオンコンテスト日本予選ファイナル!(前編)|キーボード&録音機材の専門店 パワーレック鍵盤堂 スタッフブログ - 店長の部屋Plus+
http://shop.plaza.rakuten.co.jp/reckb/diary/detail/201109240000/

いつの間にか、Rolandの公式サイトに充実したレッスンプログラムが公開されているのを知りました。日本語で書かれたボタン式アコーディオンの教本は全くと言っていいほど見当たらないので貴重。長らく練習から離れていたけど、これ見てまた頑張ろうっと。

Synesthesia Vol.3お疲れさまでした

活動2011-09-18 02:42

私もオーガナイズするときは、離れたところにある文化を横断する役割をしたいと常々思ってるんだけど、広島と東京というスケールで軽々と実現してしまう主宰陣の行動力に敬服。で、ちゃんとそういう音が好きな人のところに届いているっていうね。幸せなパーティーの一例を見せてもらいました。どうもありがとうございました!

それにしても、全体的に懐かしい曲が多かったですね。しかもみんな微妙にスタイルが違って、シンクロしつつもフェーズが変わっていくという、展開もメリハリがあって良かったと思います。6時間があっという間だった。

自分は2番手ということで、takaukeくんから138bpmで受け取ったのを、いったん132に落としてから密度を少しずつ上げていくセットにしました。持ち時間45分でしたが、もうちょい長ければじわじわ展開させるか、もうひと山くらい作れたかな?でも、久しぶりの完全テクノでやり切りました。
以下プレイリストで、リンクがあるものはBeatportへ、私の曲は直でダウンロードできます。

  1. A.Paul /Tainted [Patterns]
  2. Yousuke Kaga /Nova [Fountain Music]
  3. Homma Honganji /Wild Again [Take More Music]
  4. Joton /Body Sensations [Newrhythmic]
  5. Radial /Kickdrum Light [Planet Rhythm]
  6. P.E.A.R.L. & Agony Forces /Like A Terrorist [Tsunami]
  7. Takaaki Itoh & Loktibrada /Klisna Z Hodonina [Palicavonzvreca]
  8. Takaaki Itoh /Put [Palicavonzvreca]
  9. Olga+Jozef /Untitled (HU Remix) [Olga+Jozef]
  10. Box Blaze & Deetron /Pocket Rocker [Spiel-Zeug]
  11. Sho Tokoyoda /Untitled [White]
  12. Marco Carola /Pumpin' Mate v1 [Planet Rhythm]
  13. Surgeon /Scorn [Tresor]
  14. R-9 /Nocturnal [EPX studio]
  15. R-9 /Immune System [EPX studio]
  16. A.Paul /Nimmals [Naked Lunch]
  17. Caccao /Bulgarism (Satoshi Imano Remix) [Soundwaves]
  18. Michael Burkat /Without A Trace [Schlachthof]

原点に帰る意味で、古いCDをいくつか持っていきました。P Rhythmの犬のコンピとかね。CDは、モノによっては今のダウンロード販売のmp3と比べるとマスタリングの落差が厳しいけれど、単体でBPとかに売ってないものは積極的に使っていこうかなと思いました。

反響が大きかったラスト前の曲は、最近出た今野サトシさんのリミックスです。すごいいろんな人に訊かれました。超絶おすすめなので、気になる方はぜひBeatportで!

また、終わりのほうのB2Bで使った曲はこちらです。せっかくなので普段使う機会がないものを。

ってわけで、呼んでいただいて、東京のいつもの面々と広島のみなさんと遊べて嬉しかったです。終わった後はsangoさん夫妻とizさんカーに便乗させてもらい、新宿での打ち上げに合流。終電のためバタバタとご挨拶もできず、すみません!重ねてありがとうございました。

【9/22 1:30追記】
以下に、当日録ったミックスをアップしました。例によってICレコーダでマイク録りしたものに、軽くトリミングと補正かけてます。よろしければ。

http://www.epxstudio.com/music/mp3/R-9_-_Live@Synesthesia_Vol3_20110917.mp3

PENTAX K-rが来た

写真2011-09-14 01:31

今朝Amazonから届きました。ポチっとしてから48時間以内。早い。

PENTAX K-r

昼間、仕事の合間にいそいそと開封しました。ボディ黒、グリップ青の組み合わせ。自分はなにかと青に縁があるので、この際だからボディも青にしようかと思ったんですが、あまり見た目で主張しても仕方ないので思いとどまりました。店頭で見たけど、あのレゴカラーのカメラ、インパクトありますよ。

しばらく望遠は使う予定はなさそうなので、とりあえずは標準ズームレンズキットです。手に取ってみてなるほど、交換レンズってこう取り付けるのかって感じ。あまりにも初心者すぎて、はじめ、手元の操作面でズームのボタンを探してしまった。こう、左手で回すのね。

ところでカメラに対しては、いまだに迷いっていうか、複雑なところがあって。カメラ凝ってる人にあまりいい印象がないんです。こう、カメラ小僧の気味悪さは言わずもがな、飲み会で乾杯するって言ってるのにおつまみ撮ってるのとか、客が10人足らずのクラブイベントで延々とDJを撮ってるのとか見てると、微妙にイヤな気分になることがあります。周りが見えなくなってしまう感じ。それだけは気をつけたいなと。

なんで、普段から持ち歩いてことあるごとに撮るみたいなハマり方はイヤで、あくまで練習の機会を絞って徐々に覚えて、いざというときに役に立つ、というあたりを目指します。実際、メカとしての一眼レフにはかなり興味が湧いてきて、暇を見てはITmediaの記事を読んだりしてます。

「デジカメ「超」基礎解説」最新記事一覧 - ITmedia Keywords
http://www.itmedia.co.jp/keywords/digitalcamera_beginning.html
「デジイチ初心者応援」最新記事一覧 - ITmedia Keywords
http://www.itmedia.co.jp/keywords/dcbeginner.html

撮るときだけじゃなくて、写真の見かたも変わってくるかも。
面白いのは、絞り・シャッタースピード・焦点距離・ISO感度とかの関係って、オシレータとかフィルターとかLFOを使ったアナログシンセサイザーの音作りに似ているなぁと。今は、絞りを絞ったら暗くなるからシャッタースピードも長くなってとか、頭で考えるんだけど、慣れてきたらシンセみたいに手が先に動くようになるかな?

いろいろ撮っていきます。

IMGP0007

IMGP0032

IMGP0049

カメラ買いました

写真2011-09-12 02:24

我ながらどうかと思いますが、わりと速攻で決まりました。
モノが届くのはまだちょっと先なので、それ以前の話を。

結局PENTAX K-rにしました。はじめに見たときのインスピーレーションと、あとやっぱりOptio H90を使ってみて、メーカーの思想のファンになってしまったので。突飛なことを大真面目にやっている感じが好きですね。

NEWS 伝説のコラボレーション再び!PENTAX K-r コレジャナイロボモデル ペンタックスオンラインショップで100セット限定販売 | PENTAX K-r
http://www.camera-pentax.jp/k-r/news/20101203.html

見た目で言うと、ボディーが角ばっていてメカメカしいところが気に入りました。「燃える男の汎用レイバー」っていうか。ホワイトモデルなんか、見ようによっては完全にイングラムですね。上のほうの両サイドに出渕穴のデカール貼りたいくらい。

後継機の発表も間もなくという話ですが、おそらく、出てもしばらくは予算オーバーで手が届かないので、底値に近いK-rは買い時かなと。
土曜日、新宿ヨドとビックで実機を触って、Amazonでポチりました。受注生産のため、電器屋では2週間待ちになるオーダーカラーでも、Amazonはそれぞれ数台ずつ在庫を抱えているらしく、すぐに発送されそう。

アドバイスくれた方ありがとうございます!
しばらく地道に勉強しようと思います。

カメラをどうするか問題

写真2011-09-08 01:19

というかデジタル一眼に足を踏み入れようかどうしようか、考えてます今。

発端は、去年2月に買ったコンデジで超お気に入りのOptio H90の液晶が、カバンの中でイヤフォンに押されたのか中で割れちゃいまして。と言ってもまだ全然使えるし、基本モノへの愛着は多少壊れたり傷ついてからが始まりだと思っているので、買い替えるつもりはなかったんです。
ただ、このH90を持って色々な写真を撮ってきて、被写体が良いほど物足りなさを感じるようになっていたのは事実で。別に、というか、まったく本格的にカメラを始めたいとは思っていなくて、それは今も変わらないんだけど、もうちょい「底上げ」したい。ついでに、Webの素材として使えるくらいのものが撮れたら、できることの幅も広がるし。

まあ、物欲に後から理由をつけ始めたら、すでになにか歯車が動き出してる証拠ですね。

でもほんとに(変な話だけども)、本体だけで7~8万とかの良すぎるカメラは要らなくて、求めるものはデジイチのエントリー機クラス。で、見た目が良ければなおいい。
Optio H90はほんとに衝動買いだったんだけど、デザインが気に入ったんですよ。銀ピカでクルマみたいな流線型のカメラって、携帯電話とかでもあるけど、ちょっと好みと違う。オモチャっぽくてもいいから、モノとして完結した存在感があってほしい。

先日、外出の途中に時間を見つけて電器屋に寄ったら、話題のPENTAX Qがあった。Optioでペンタックスに惚れ込んでしまったので、当然射程内にはあって、でも実際に手に取ったらなんだかこう...小さすぎて物足りない。いやそれ以前に、予算オーバーなんですけど。

マイクロ一眼の小ささ自体は、別に悪くないと思っていて、モノによっては自分にも魅力的に映ります。いいなと思ったのは、オリンパスのE-P3が出て型落ちになったE-P2とか、カカクコムで思いのほか安くてビックリしたのは、パナソニックのGF2とか。フミアキさんが最初に買われたのがGF1でしたね。

Panasonic LUMIX GF1 - gatearray recordings blog
http://gatearray-recordings.net/blog/archives/564

ソニーのNEXも薦めていただいて見てみたんですが、前述の理由でデザインが好みじゃないです。あとすごくアンバランスだと思うんですが、きっと好きな人にはそこがツボなんだと思います。分かります。

そもそも、初めてカメラいいなと思ったのが、ペンタックスのK-rを見てからなんです。かわいいし、価格もほぼ許容範囲だし、機動力にこだわらないならありだと思っていて、これも選択肢に。

というかここまで、機能面の検討を全然しないで見た目だけで選んでる風なのがあれですね。

いや、単に見た目だけじゃなくて、知人でK-xでむちゃくちゃ理想の写真を撮ってる方が居て、ああいう写真が撮れるなら少し頑張ろうかな、とは思っています。

ってあたりで、ここ数日悩ましい感じです。
なにかアドバイスがある方、@かFBコメントかでいただけると嬉しいです。

Synesthesia - Attack From West vol.3に出演します

活動2011-09-05 21:20

9月のDJのお知らせです。来週末17日土曜日の午後、早稲田茶箱で行われるテクノ系パーティーに出演します。

Tweetvite :: Synesthesia - Attack From West vol.3
http://tweetvite.com/event/Synesthesia_3

広島に行っても縦横無尽に活動している我らがtakaukeくんことTakayuki Kamiyaくんが、またしても東と西を繋げてくれました。広島でnommyさんという方が主催されている「Synesthesia」というパーティーの東京版だそうです。
そして、DJラインナップがすごい!並びだけで硬くて暗い音が想像できますね。

ここ最近はドラムンベース中心のセットだった私も、久しぶりにテクノやります。久しぶりすぎて、手持ちのストックを総棚ざらいしては組み直す日々です。ドラムンに手を出す前と、音の捉えかたも少し変わったかもしれない。あまりガチガチにハードなものよりかは、ピュアなテクノの良さみたいなものを出していきたいと思います。

夏のパーティーもひと通り終わったし、お散歩気分で気軽にお越しください。

ところで最近買ったなかでは、Gayle San姐さんのOut Of Dunkが良かったです。
ベテランが元気だと嬉しいなぁ。

Out Of Dunk EP [Audioschall] :: Beatport
http://www.beatport.com/release/out-of-dunk-ep/325438
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